神学研究科

神学研究科 Graduate School of Theology

キリスト教神学と思想・文化の研究から
現代社会の課題を見つめる

「キリスト教の伝道に従事すべく選ばれた者を鍛錬する」という目的に向けて、キリスト教宣教のために高度な専門知識を備えた職業人、神学の専門研究者を世に送り出すことを使命としています。聖書、歴史・文化、組織、実践の4つの研究分野を設置し、より幅広くキリスト教思想・文化と関連し合う領域について研究が進められるようにしています。また、前期課程のキリスト教伝道者コースでは、キリスト教界の指導者に必要な実践的能力を高めるカリキュラムを編成。教会やキリスト教主義学校教育および社会福祉・社会活動領域で指導的役割を果たす人材、神学領域では独創的な研究を行う人材を育成します。

神学研究科での学び

博士課程【前期課程】
・キリスト教伝道者コース
・キリスト教思想・文化コース
博士課程【後期課程】
・研究者育成

現在の神学研究の内容は多彩であり、学際的な研究も盛んに行われています。神学は人間の本質をキリスト教の視点から探究する学問であり、人間の活動すべてがその対象になりえます。広範な研究対象の中から、大学院生自ら研究主題を選べるように4つの分野を設置。指導教員との学問的・人間的触れ合いを通して修士・博士の学位が取得できるように指導しています。

【神学研究科・研究の4分野】

  • 聖書分野 旧約聖書を人間存在の持つ根元的問題性を問う書物として読み解く「旧約聖書学」と、人文科学や社会科学の解釈を取り入れて新約聖書への理解を深める「新約聖書学」で構成
  • 歴史・文化分野 特に2世紀以降のキリスト教の歴史に関わる問題や、ドイツ宗教改革の歴史と思想等を広く考察
  • 組織分野 キリスト教の真理を考察。真理内容を信条・信仰告白に拠りながら体系的に叙述し教会の宣教に奉仕
  • 実践分野 教会や病院、学校を始めとするさまざまな宣教の現場における課題に神学的にアプローチするとともに、実践的なスキルを高める

特色

  1. 神学において、より高度で専門的かつ広範な知識を修得し、幅広い知見を元に、思索を深めることができる能力を身につけられる。
  2. 世界のキリスト教思想を学ぶことを通して、多元化社会における深い見識を養い、キリスト教的立場から世界の課題の発見・解決に寄与する。
  3. 高度な神学研究を行っていくために、文献読解に必要な古典語および外国語を自由に駆使する能力を高め、専門分野の研究に集中して取り組む。
  4. 神学における専門研究者として指導的な役割を果たすとともに、研究成果を発信するために最も必要とされる論文の執筆能力を修得できる。

TOPICS

伝道者養成のための奨学金制度や豊富な実習体験

神学研究科は、将来、伝道者となるべく献身の志を堅持しながら、経済的理由により就学困難な者を援助するために、独自の奨学金制度を設けています。奨学金のなかには入学金や学費を支援するもののほか、学業成績優秀者向けの奨学金制度なども充実しています。
神学研究科では伝道者として働くうえで必要な価値観や知識を学び、実践的スキルを養うために、実習型の授業も数多く取り入れています。キリスト教をバックグラウンドに持つ病院や医療機関において、患者のケアについて学ぶ「臨床牧会実習」やキリスト教社会福祉事業に参加し、社会におけるキリスト教の在り方について考える「キリスト教社会実習」などの授業に加え、夏休みに一カ月間教会に泊まり込んで実習する「夏期派遣神学生」のプログラムなども展開しています。

担当教員・カリキュラムなど

理念・目的・教育目標/ポリシー


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