教育学部 School of Education

「子ども理解」を基盤に
3つの「力」を育み、
質の高い教育者を目指す
子どもの成長や発達を的確に捉えるためには、まず幼児期の発達を十分に理解し、その上で児童期、思春期へと段階的に理解を深めていくことが求められます。教育学部では、「子ども理解」を基本理念に掲げ、幼児教育学、初等教育学、教育科学の3つのコースが連携。教育に関する理論の学習と、教育現場での実習をバランスよく繰り返すことで、実践力・教育力・人間力という3つの力を備えた、質の高い教育者の養成を目指します。
教育学部の学びのポイント More About us
実習やフィールドワークを数多く設置
教育学部では、学んだ知識を実践の場で活かすための実習科目やフィールドワークを豊富に設けています。教育課題を抱える現場で学び、課題解決を探り、教育者としての資質・能力を高めることが可能です。
教育課題探究実習独自のキャリアサポートを展開
西宮聖和キャンパスでは、教育学部生限定のキャリアセンターを開設。学部生一人ひとりに向き合った手厚い就職支援により、全国屈指の「教員・保育士就職決定率 99.4%」「企業公務員への就職率 100%」を実現しています。
進路・資格「国際共生」を学びの基礎に据えた新しいカリキュラム
国連の採択したSDGsに基づいたEDS、国際理解、海外ボランティア実習などを幅広く学べる「国際共生科目」を学部のカリキュラムの中核に置きます。語学力の向上だけでなく、多様性を尊重する姿勢・国際的な視野と教養を身につけ、教育現場で活躍することができます。
カリキュラムGlobal
英語を教え、語学学習を効果的に指導するためには、教育者自身が確かな英語の知識と技能を身につけていることが不可欠です。教育学部では、英語教育に関する充実したカリキュラムと手厚いサポート体制が整えられており、加えて、自律的かつ積極的な学習を促すためのプログラムも用意されています。
Community
キャンパスには関西学院幼稚園が併設されており、近隣には小学校もあるため、子どもや保護者、保育者と日常的にふれあう機会に恵まれています。さらに、ラーニングコモンズでは仲間と協力しながらプロジェクト活動に取り組むことができ、キャンパス内外で実践的な学びを深める環境が整っています。
進路について Career
柔軟なカリキュラムで多種多様な免許状・資格が取得可能
国際的対話力を育成する英語科教員を養成。初等教育学コース・教育科学コースでは初等教育、中等教育を密に連携させたカリキュラムで、小学校教諭一種免許・中学校教科の一種免許を4年間で無理なく取得できます。
さらに、3つのコースすべてにおいて、一定の条件をもとに、特別支援学校教諭免許(知的障害者・肢体不自由者・病弱者)の取得も可能です。子ども一人ひとりの成長に寄り添う教員を養成します。
学部長メッセージ Message
思いやりと高潔さのある社会に向けて
教育学部長岡本 哲雄
関西学院大学教育学部では、キリスト教主義に基づく人格陶冶の理念に沿い、世界市民の自覚をもち、“Mastery for Service”を体現する、「人を育てる人」を育てることを基本方針にしています。その際、乳幼児・児童・生徒・障がいのある子どもなどを包括した「子ども理解」を学部の教育研究の中心においています。
「子ども理解」とは、まず、子ども一人ひとりの〈いのち〉が唯一無二の「授かりもの」であることに深く思いを致すこと、そして大人やこの世界との関係性において常に成長する多様な子どもたちの姿をそれぞれに全人的に理解することです。子どもは一人ひとり異なるすばらしさをもっています。どの子どもにも心を開き、子どもたちからも学ぶという姿勢を失わずに、子ども一人ひとりが固有のライフミッションを発見できるように支援することが、教育者自らの成熟のためにも大切だと、心得ておくことが必要です。
教育学部には、このような「人を育てる人」を育てるために、3つのコースがあります。幼児教育学コースでは、日本のキリスト教主義保育の伝統を受け継ぎ、一人ひとりの乳幼児の活動を尊重し、それをより高次の活動に導く術を学びます。同時に国際的・歴史的視野の中で保育を構造化・理論化する思考を獲得して幼児教育の質の向上に貢献できる人を育てたいと願っています。初等教育学コースでは、学齢に達した子どもたちに寄り添い、いわば、この世界という劇場へと道案内する教育者としての在り方や指導方法を学びます。「知・情・意」の調和がとれた豊かな人格の礎を築きつつ、一人ひとり異なる〈いのち〉を育むために、多角的に支援できる人を育てたいと願っています。教育科学コースでは、価値が昏迷する現代の家庭、学校、地域が抱える様々な問題を理解し、とりわけ人間・文化・教育に関して学際的に問いながら学ぶ「学問経験」を大切にします。これを通じて異世代が「共に生きる」ための思慮深い実践力(応答力)を培い、家庭や学校、そして広く社会全体に貢献できる人を育てたいと願っています。
いたずらにテクノロジーの革新やグローバリズムに翻弄されることなく、一人ひとりの子どもの〈いのち〉の充実のためにまず何が必要かを考え、誠実に応答することができる人、すなわち人類のよりよき存続(世代継承)の要(かなめ)ともいえる教育という営みに地道に奉仕できる人、そのような仕方で世界市民である人―そういう人こそ「思いやりと高潔さをもった社会の変革」を可能にすると信じます。

教育の指針
新着情報 News
-
2025.07.24
-
2025.07.02
-
2025.06.11
-
2024.07.31
該当する情報はありません。