商学研究科

商学研究科 Graduate School of Business Administration

高度な洞察力と分析能力を有する研究者の育成「研究職コース」
専門的知識を有し経営の中枢に参画する職業人の育成「専門学識コース」

商学研究科は現在、経営、会計、マーケティング、ファイナンス、ビジネス情報、国際ビジネスの6分野を設置しており、各分野で最先端の研究を行うとともに学際的な研究・教育にも力を注いでいます。
グローバル化が進み、近年ではAI(人工知能)の技術も著しい進展がみられるなか、企業のおかれる環境も大きく変化しています。従来のように、企業内での社員教育を通じたスキルアップだけではなく、欧米のように大学院教育を受け、深い論理的思考能力、問題解決能力を有した人材が求められるようになってきています。
商学研究科ではこのようなビジネス社会の変化も踏まえ、高度な洞察力と分析能力を有する研究者と職業人を輩出することを強く意図して、課程博士学位の早期取得をめざす「研究職コース」と、実業界で中核的役割を果たす人材を養成する「専門学識コース」の2つのコースを設けています。理論的な裏付けのある専門的知識・技術を修得すると同時に、企業提供科目など実務界で中核として活躍されている方々による授業やインターンシップ制度など、知識、技能も修得できるようなカリキュラムを提供しています。

商学研究科での学び

研究職コース

 商学研究科における理論研究・教育によって、前期課程・後期課程を通した5年一貫制のコースを通じて、高度な専門性と豊かな人間性を備えた研究者の養成を目指します。

 従来、博士課程の修了者は、高等教育機関・研究所等における教員あるいは研究者として活躍することが主流でした。しかし、近年の経済社会の変革と進展のスピードは著しく、企業等の組織運営にあってもテクノロジーの急速な進歩や社会変革に対応する能力が問われています。そこで要求されるのは経験と勘ではなく、高度の論理的思考能力と分析力です。従って、21世紀にはこれまでのように理系に傾斜した技術的専門家だけではなく、組織運営を深く洞察する能力を有する人材が必要になると考えられており、社会科学 、とくに商学に深く精通した理論的基盤のある高度専門家の育成が重要と考えられます。商学研究科では、「研究者」の概念をこれまでのように高等教育機関等の教員、研究者に限定せず、組織運営上の 開発・分析能力を備えた人材をも研究者と捉え、その活動のスタートとなる課程博士の学位取得をこのコースの教育目的として位置づけます。前期課程入学段階から一人ひとりの院生に「博士論文指導委員会」を設けての複数指導体制をとり、博士学位取得までを一貫して指導する責任を明確にした教育研究制度を整備しました。カリキュラム体系の見直しなどとも併せて、在学中の学位取得を目指します。

 その進路としては、高等教育機関等における研究者に止まらず、民間のシンクタンクを始めとした幅広い分野での活躍を想定しています。

専門学識コース

 現代企業社会はドラスティックに変化しており、企業人として活躍するためには、実務現象に内在する理論的背景の理解とその応用が不可欠となっています。企業においては、次々に出現する新たな社会事象や経済事象に的確に対応するために、明確に問題意を認識し、十分な論理的思考能力と分析力をもって問題に対処し、あわせて問題解決の方法をプレゼンテーションできる人材が強く求められています。専門学識コースはこうしたニーズに対応するために新たに設置したもので、実務現象の解明の基盤となる理論を修得した人材、高度の専門的学識を備えたビジネスリーダー等の養成が目的です。その進路は企業に止まらず官公庁、NPOなど幅広い分野での活躍が期待されます。

 従来、文系の場合、民間企業等への就職は大学学部からの新卒採用が主流でしたが、近年、学部での知識に、博士課程前期課程においてさらに専門的な能力を積み上げた修士学生に対するニーズは高まっており、すでに商学研究科において修士学位を取得した学生が、わが国の有力企業のみならず、外資系の重要企業等へ就職する割合も急速に高まっています。

理念・目的・教育目標/ポリシー


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