言語教育研究センターについて

言語教育研究センターの概要

『英語』の関学の伝統

本学の卒業生が歴代、特に英語運用能力に優れているとされ、『英語の関学』ということばが戦前から語られてきたことは、本学の誇るべき伝統の一つです。この歴史的な事象には、かつての学則に「英語で普通授業を授ける」と書かれている事もさることながら、他の教育機関に比べて、より多くの北米の教授、宣教師を有していただけでなく、学生が宣教師の家族との交流を密に持ち、英語を通じて人格形成がなされてきたことが根底にありました。当時の学生達は入学当初から英語ができたというよりも、授業や生活の必要に迫られ、人格的な感化のもとに英語力を身につけていったと考えられます。

言語教育研究センターの開設

中学・高校・大学を合わせてもせいぜい3,000人程度の学生しかいなかった上述の時代に比べて、現在は大学だけでも、20,000人を越える学生を有する状況であり、当時の状態を今に求めても、相対的に相違があまりに大き過ぎて無理なのが実情です。また、草創期とは対照的に、外国人教員が激減している現状もふまえ、どのようにして『英語の関学』の復活を目指せばいいのか、学内に検討委員会が設置され、種々検討が加えられました。その結果、主に外国語教育学等を専攻するネイティブ・スピーカーを多数採用し、これらの教員を中心に全学的に英語コミュニケーション能力の向上を目指すための拠点として1992年4月に言語教育センターが設置され、『英語の関学』の第一歩として英語インテンシブ・プログラムを実施しました。そして、言語教育センターは1997年4月に研究機能を持つセンターとして改組され、言語教育研究センターとなり、また、英語以外の言語の運用能力向上プログラムとして同年よりフランス語及びドイツ語インテンシブ・プログラムも実施されました。

現在の活動内容

言語教育研究センター

現在、言語教育研究センターでは、英語、フランス語及びドイツ語のインテンシブ・プログラム、複数分野専攻制の「英語コミュニケーション文化」副専攻プログラム、選択言語科目(フランス語、ドイツ語、中国語、朝鮮語、スペイン語、ロシア語、イタリア語、ポルトガル語、アラビア語、インドネシア語、日本手話)を開講しています。その他、夏季休暇中には、学部学生対象にフランス語およびドイツ語海外研修、現職の中学校・高等学校英語教員を対象とした「英語教員のための夏季英語セミナー」、入学前の新入生を対象にした「ウェルカム・インテンシブ・イングリッシュ」など、多彩なプログラムを実施しています。  研究活動としては、センターを構成する言語教育担当教員が各語種別に分かれて、共同研究を行い、研究発表会を開催し、「言語教育研究センター研究年報」や紀要「言語と文化」でその研究成果を発表しています。その他にも年間数回にわたり学術講演会を主催し、学内外に対して言語と文化に関する情報発信を行っています。 また、2001年4月に本センターを基礎として大学院独立研究科「言語コミュニケーション文化研究科」を設置しました。

理念・目的・教育目標

「英語の関学」の復活を目指して、英語教育の一層の充実のみならず英語以外の言語教育を含めた本学の多様な言語の教育と研究を推進することを使命としています。
具体的には、言語教育に関する研究開発、全学開講科目の提供、言語教育カリキュラムの全学調整、言語教育の全学的体制に係わる重要事項、センター紀要の発行、その他言語教育に関する必要な事業を行うことよって、本学が目標とする国際人として活躍できる言語運用能力ならびに外国文化理解に優れた人材を育成することを目的とします。
教育目標および人材育成の目標については以下のとおりです。

1)英語・ フランス語・ドイツ語インテンシブ・プログラムを全学に提供し、本学の言語教育の提供母体としての中核的役割を果たします。
 「コミュニケーションのための外国語の修得」を明確な目標として、主として西宮上ケ原キャンパスの学生を対象に、より高い習熟度を目指した選択肢を与え、意欲に見合う言語習得と訓練の機会を提供します。また、この目標の達成のために、常勤講師の採用を推進します。

2)一定の英語運用能力を身につけた学生を対象に、さらに専門的な英語教育プログラムとして英語コミュニケーション文化副専攻プログラム(MS)を提供します。

3)選択必修科目としての中国語、朝鮮語、スペイン語の全学提供
  中国語、朝鮮語の選択必修の外国語科目を言語教育研究センターは全学提供しています。2006年度からはスペイン語も提供しています。これらの科目は、センターのコーディネーターの下に統一教科書、統一進度で実施します。

4)センター会議を設け、全学の言語教育に関する調査等を実施します。また各言語別の教育 委員会で全学的調整を行います。

5)言語教育の全学的体制に係わる人事構想委員会を主宰し、一定期間を区切って全学の言語教育担当教員の中長期にわたる人事構想を策定します。

言語教育研究センター 公式ロゴマーク

公式ロゴマーク

このマークには、グローバル化する社会において、言語教育研究センターの提供する様々なプログラムを「鍵」にして輝く扉を開いて欲しいという願いが込められています。

■ロゴマークの誕生について
2012年、言語教育研究センターは開設20周年を迎えました。
20周年を記念して学生の皆さんからロゴマークを募集したところ、62点もの応募をいただきました。
2012年11月16日(金)に開催されたコンペティションにおける厳正なる審査の結果、経済学部・蔡 侑霖さんの作品が最優秀作品に選ばれました。
蔡さんの作品には専門家による修正が加えられ、言語教育研究センターの公式ロゴマークが誕生しました。

開講プログラム

Language Programs 2024 インテンシブ・プログラムと言語学習のすすめ

◎2024年度言語教育研究センター冊子は下記PDF「Language Programs2024 インテンシブ・プログラムと言語学習のすすめ」で閲覧できます。
Language Programs2024 インテンシブ・プログラムと言語学習のすすめPDFファイル

◎言語教育研究センター開講科目を含む、本学の多彩な言語教育プログラムをご紹介します。
言語教育プログラム関連ページへのリンク

◎言語教育研究センター開講科目の履修者インタビューをご覧ください。
履修者インタビュー関連ページへのリンク

◎SNSでは授業風景等を発信中
言語教育研究センター 公式instagramリンク

視聴覚室について

視聴覚室カウンター

視聴覚室ではCD、カセットテープ、DVD、BD(ブルーレイディスク)、ビデオなどの外国語視聴覚資料の利用や貸出のサービスを提供しています。

利用時間

室内利用 カウンターサービス
平日 8:50~16:50 8:50~11:30
12:30~16:50

※下記期間はサマータイム期間につき、利用時間が9:00~16:00となります。
 8月1日~9月10日
※下記期間は閉室期間となります
 8月13日~21日、12月24日~1月5日、1月30日~2月7日

CD・CD-ROM・カセットテープ・テキスト

各言語別(英語、フランス語、ドイツ語、中国語、朝鮮語、スペイン語など)に各種検定資料・ラジオ講座・情報満載の月刊雑誌を含め、入門から留学準備レベルまで様々な資料を配架しています。TOEIC L&R® TEST・TOEFL iBT® TEST・TOEFL ITP® TEST・IELTSなどの検定対策資料、多読・シャドーイングなどの学習資料も多数取り揃えています。

DVD・BD・ビデオ

各言語別(英語、フランス語、ドイツ語、中国語、朝鮮語、スペイン語など)に、言語学習のための教材、紀行作品などがあります。
また、クラシック名作から話題作までの映画も多数取り揃えています。

視聴覚室内

事務室・視聴覚室の場所

教務機構 言語教育研究センター地図

西宮上ケ原キャンパスG号館場所

教務機構 言語教育研究センター、言語教育研究センター視聴覚室はいずれも西宮上ケ原キャンパスG号館1階にあります。

お問い合わせ

教務機構事務部 言語教育研究センター担当
メール:language_center@kwansei.ac.jp
電話:0798-54-6180