2024.12.12.
関西学院大学災害復興制度研究所2025年復興・減災フォーラム「阪神・淡路大震災30年、問い直そうー私たちの被災者責任・これからの被災地責任」開催のお知らせ

関西学院大学災害復興制度研究所(兵庫県西宮市、所長:山 泰幸)は、2025年1月11日(土)~12日(日)にかけて、関西学院大学災害復興制度研究所2025年復興・減災フォーラム「阪神・淡路大震災30年、問い直そう―私たちの被災者責任・これからの被災地責任」を関西学院会館レセプションホールで開催します。本フォーラムでは、1月11日(土)に全国被災地交流集会「円卓カフェ」(テーマ:「KOBEからのメッセージ 私たちが遺すべきもの」)を、1月12日(日)にシンポジウム(テーマ:「阪神・淡路大震災30年、KOBEからのメッセージ 私たちが遺すべきもの」)を実施(共催:日本災害復興学会、後援:朝日新聞社)。いずれも対面とオンライン(Zoom)のハイブリッドで開催します。また、12日(日)には関西学院 阪神・淡路大震災30周年記念礼拝を関西学院会館ベーツチャペルで行います。

フォーラム趣旨

「被災者責任」、あるいは「被災地責任」という言葉は、通常、庇護されるべき被災者、憐憫の視線を注がれるはずの被災地に「責任を果たせ」と迫ります。被災者・被災地にとっての「責任」とは何でしょうか。責任を果たすべき「使命」とは何でしょうか。被災地KOBEでは、その問いに答えようとした人たちが少なからずいました。その人たちが果たした「被災者責任」とはどのようなものだったのでしょうか。また、果たせなかった「被災地責任」とは何だったのでしょうか。今回のフォーラムでは、改めて過去に向き合い、未来に視線を投じて、二つの「責任」を考えることにより、わが国の災害史における阪神・淡路大震災の位置づけと、被災地KOBEがこれからの未災地に向けて果たすべき役割を考えます。

関西学院大学災害復興制度研究所について

関西学院大学では、阪神・淡路大震災の被災地である西宮にある大学として、学生を中心としたボランティア活動や教員による復旧・復興の研究を震災直後から行ってきました。2004年1月には全学的な試みとして「災害復興制度研究プロジェクト」がスタートし、2005年1月17日に独立した研究所として「災害復興制度研究所」が誕生しました。

関西学院大学災害復興制度研究所2025年復興・減災フォーラム
「阪神・淡路大震災30年、問い直そう―私たちの被災者責任・これからの被災地責任」

(主催:関西学院大学災害復興制度研究所、共催:日本災害復興学会、後援:朝日新聞社)

1月11日(土)13:00~17:30 全国被災地交流集会「円卓カフェ」※要申し込み

【会場】 関西学院会館レセプションホール
【テーマ】「KOBEからのメッセージ 私たちが遺すべきもの」

【概要】
関西学院大学災害復興制度研究所 山 泰幸 所長 が、長年地域で実践をしてきた「哲学カフェ」の形態で「円卓カフェ」を実施します。「哲学カフェ」とは、フランスのパリが発祥の地で、毎週日曜日の午前、喫茶店に人々が集まってコーヒーを飲みながら、自由にいろいろなテーマで議論をする場のことで、現在、日本各地で開催されています。今回は、「KOBEからのメッセージ 私たちが遺すべきもの」をテーマに、被災地KOBEがこれからの未災地に向けて果たすべき役割について語り合います。
【プログラム】
[第一部] 被災地KOBEからのメッセージ 私たちが遺すべきもの(13:00~15:00)
[第二部] これからの未災地に向けて果たすべき役割(15:10~17:00)
[第三部] 全体討論会(17:00~17:30)

【登壇者】
  宇野 朗子  「避難の権利」を求める全国避難者の会共同代表
  高森 順子  情報科学芸術大学院大学産業文化研究センター研究員
  田中 純一  北陸学院大学社会学部教授
  出口 俊一  兵庫県震災復興研究センター事務局長
  中村 順子  認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸理事長
  野崎 隆一  特定非営利活動法人神戸まちづくり研究所
  朴 承賢   (韓国)啓明大学日本語日本学科助教授
  牧 秀一   元NPO法人よろず相談室理事長
  宮本 匠   大阪大学大学院人間科学研究科准教授
  村井 雅清  被災地NGO恊働センター顧問

  司  会:山 泰幸   関西学院大学災害復興制度研究所所長・人間福祉学部教授
  解  題:山中 茂樹  関西学院大学災害復興制度研究所顧問
  解  題:岡田 憲夫  京都大学名誉教授・関西学院大学災害復興制度研究所顧問
  コメント:羅 貞一   関西学院大学災害復興制度研究所主任研究員 准教授

シンポジウム(1月12日(日)13:00~17:30)※要申し込み

【会場】 関西学院会館レセプションホール
【テーマ】「阪神・淡路大震災30年、 KOBEからのメッセージ 私たちが遺すべきもの」
     (総合司会:羅 貞一 関西学院大学災害復興制度研究所主任研究員)
【プログラム】
■特別講演『「被災の思想、難死の思想」から「われ=われ」のサラダ社会へ』
   玄 順恵 水墨画家・作家
■基調報告『災害復興制度研究所20年の歩み』
   山 泰幸 関西学院大学災害復興制度研究所所長・人間福祉学部教授
■基調講演『震災復興の30年を検証する』
   室崎 益輝 関西学院大学災害復興制度研究所顧問・神戸大学名誉教授
■講演&パネルディスカッション
 「阪神・淡路大震災30年、 KOBEからのメッセージ 私たちが遺すべきもの」
  【パネリスト】
   中村 順子  認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸理事長
   齋藤 富雄    兵庫県元副知事
   大牟田 智佐子 毎日放送報道情報局報道業務部部次長
   山中 茂樹    関西学院大学災害復興制度研究所顧問
  【司会】
   山 泰幸    関西学院大学災害復興制度研究所所長・人間福祉学部教授

関西学院大学災害復興制度研究所2025年復興・減災フォーラム連携企画
「阪神・淡路大震災30周年記念礼拝」(1月12日(日)10:30~11:30)※申し込み不要

1995年1月17日(火)午前5時46分に発生した阪神・淡路大震災から30年を迎えようとしています。 関西学院でも在学生15名が亡くなるなど、大きな喪失を経験しました。あの日を覚え、2025年復興・減災フォーラムにあわせて、記念礼拝を行います。

【場所】関西学院会館ベーツチャペル
【礼拝】メッセージ:中道 基夫(関西学院院長)
           司 式:打樋 啓史(関西学院宗教総主事)
           震災への思い:関西学院高等部生・中学部生

円卓カフェまたはシンポジウムにご参加をご希望の方は、2025年1月7日(火)までに以下URLからお申込みいただくか、添付チラシ裏面の申し込み用紙をFAXで0798-54-6997までご送付ください。

シンポジウム申し込みフォーム

登壇者のプロフィールやチラシデータなどは、以下ウェブサイトをご覧ください。
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