2024.04.30.
人間福祉学部「社会起業フィールドワーク(海外)」参加学生による学内報告会を実施

4月23日、「社会起業フィールドワーク(海外)」参加学生による教職員向け報告会「ルワンダで たくさん見て たくさん話して たくさん考えた13日間」を西宮上ケ原キャンパスG号館2階会議室1で実施しました。

「社会起業フィールドワーク(海外)」は人間福祉学部社会起業学科生対象科目(担当教員・森重裕子助教)で、2024年2月に13泊15日でルワンダへ渡航しました。フィールドワーク先としてルワンダを選んだ理由について森重助教は、「コロナ禍以前は、タイなどアジアを訪問していました。しかし、貧困や教育、健康、環境など、SDGsのゴール達成において多くの課題が残されているのがサブサハラ・アフリカです。大学生活の早い段階で、ぜひアフリカを訪問してほしいと考えていますが、渡航するには治安や熱帯感染症をはじめとした様々な困難も伴います。ルワンダはアフリカ大陸の中でも安全に旅行できる国のひとつであり、さらにジェノサイドの後の和解と赦し、社会や経済の急速な発展、そしてジェンダーギャップ指数のランキングの高さでも注目されています。なによりも、内陸部で小さいながらも自然も文化もとても豊かで、非常に美しい国なのです」と話しました。

報告会では、学生が現地で体験した内容を報告しました。フツ族とツチ族によるルワンダ内戦を経たいま、その和解に宗教がどのように関係するのか、現地の教育施設を訪れて感じた子どもたちの力、アメリカ発のスタートアップ企業がルワンダの地理やニーズに沿ったビジネスを展開していることなどが発表され、参加者は熱心に耳を傾けていました。

当日は実際にルワンダへ渡航した履修者のうち6名による報告で、お昼の時間帯での開催ながら、教職員21人、オンラインでも3人が参加。会場では視察先のひとつである、大手コーヒーチェーン店もフェアトレードに取り組む農園から持ち帰ったスペシャルティ・コーヒーや名産の紅茶がふるまわれました。

プレゼン後の質疑応答では、「フィールドワークに行って変わった価値観や学んだことは何か」という質問があり、学生は現地で目にしたことに触れ、「もともと自分は障がいを持つ子どもやその家庭への支援に興味を持っていた。しかし、ルワンダで目にしたのは、障がいが障がいとして認知されていない社会。日本と捉え方が全く違っていた。どのような支援をすれば良いのか考え、次回のフィールドワークに活かしていきたい」と意気込みを語りました。

参加した職員は「今回は参加学生からの発案による報告会開催ということでしたが、学生が現地で何を経験し、何を感じたかを実際に知ることのできるとても良い機会でした。現地での写真や映像にも説得力があり、何より渡航経験を経て将来の進路への選択肢が広がった学生の活気に、刺激をもらうことができました」と話しました。

なお、人間福祉学部では、実社会で学ぶ体験学習型のプログラムが充実しており、福祉・医療・NGO・NPO・社会的企業・自治体・教育等、学生のニーズに応じた国内外での実践教育の場を提供しています。
 

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