2022.12.14.
関東大震災100年 われわれに遺したもの 災害復興制度研究所2023年復興・減災フォーラム

1月7日(土)全国被災地交流集会「円卓カフェ」 8日(日)シンポジウム

 関西学院大学災害復興制度研究所は1月7日(土)、8日(日)の2日間、2023年復興・減災フォーラム「関東大震災100年 われわれに遺したもの~帝都復興と人間の復興」を西宮上ケ原キャンパスの関西学院会館で開催(オンライン併用)します。
  関東大震災では、「帝都復興」の掛け声のもと都市計画-区画整理という都市再開発の手法が初めて実践されました。このような復興の考え方は問題を抱えながらも現在に至るまで根強く引き継がれています。一方、これに対して、本研究所の理念としている「人間の復興」という被災者中心の考え方も提起されました。さらにキリスト者や学生によるボランティア、関西への文化の伝播、被災者らの広域避難、そしてヘイトクライムという負の遺産まで、わが国の歴史に刻みました。我々に遺されたこれらの産物をどう整理し、今後の災害復興に生かしていくべきなのか。「復興」という言葉が社会的に重要な意味を帯びて語り出された関東大震災から100年の節目に、あらためて「復興」について考えます。

1月7日(土)13:00~17:30 <定員:会場50名>
 全国被災地交流集会「円卓カフェ」-「関東大震災100年、あらためて『復興』を語り合う」

 「哲学カフェ」の形態で「円卓カフェ」として実施。「哲学カフェ」とは、フランスのパリが発祥で、毎週日曜日の朝、カフェに人々が集まってコーヒーを飲みながら、自由にいろいろなテーマを議論する場のことで、現在、日本各地で開催されています。今回は、「復興」という言葉が重要な意味をもって語り出された関東大震災100年の節目に、哲学カフェ方式であらためて「復興」について語り合います。
◇会 場  関西学院会館 レセプションホール
◇第一部  研究者が「復興」に関わるとは(13:00~15:10)
◇第二部  被災者・支援者にとっての「復興」(15:10~17:00)
◇第三部  全体討論会(17:00~17:30)

1月8日(日)13:00~17:00 <定員:会場50名>
 シンポジウム

◇会 場 関西学院会館 レセプションホール
◇特別講演「今どこでも起きうる災害の復興を先人たちに学ぶ~賀川豊彦とその妻の関東大震災~」 
  玉岡 かおる(作家)(13:10~14:00)
  最新刊「春いちばん(賀川豊彦の妻 ハルのはるかな旅路)」から、関東大震災で救援活動を行ったキリスト者の賀川豊彦氏とその妻ハルをテーマに話します。
◇基調講演「歴史の陰翳と人間復興」(14:00~14:50)
  中島 隆博(東京大学東洋文化研究所教授)
◇パネル討論「関東大震災100年、あらためて『復興』概念を問い直す」(15:05~16:55)
《パネリスト》中島 隆博(東京大学東洋文化研究所教授)
       山中 茂樹(関西学院大学災害復興制度研究所顧問)
       杉浦 秀典(賀川豊彦記念松沢資料館副館長・学芸員)
       趙 寛子(ソウル大学日本研究所副教授)
《コーディネーター》山 泰幸(関西学院大学災害復興制度研究所所長・人間福祉学部教授) <一般参加>可能、無料、申込必要(12月20日まで)

2023年復興・減災フォーラム申込や詳細はこちら

<主催>関西学院大学災害復興制度研究所 <共催>日本災害復興学会