2020.05.01.
困窮学生に上限40万円の特別支給奨学金と上限70~120万円の貸与型奨学金を用意

総額10億円~退学者を一人も出さないために

 新型コロナウイルスの感染拡大が社会に大きな影響を与えています。関西学院大学は兵庫県や大阪府の緊急事態宣言を受け、学生の安全と健康を守ることを第一に、4月14日より全キャンパスを閉鎖しました。一方で、こうした状況の中でも、学生の皆さんに学びの機会を持っていただき、本学としての学習レベルを維持しようと、オンラインによる授業を4月21日より開始しているところです。しかしながら、このような社会情勢のもと、学費を負担する保証人の皆さまの家計急変、あるいはアルバイト収入激減などにより、経済的に困窮する学生が増えており、また、オンライン授業に対応できる通信環境等の準備が間に合わない学生がいることもわかっております。

 本学はこうした状況を打開するため、5月1日、学生に対する緊急の経済支援策とオンライン授業受講支援策を、下記の通り、まとめましたのでお知らせします。

●主なものは次の3点です。
1、特別支給奨学金 上限40万円(経済困窮者対象)
2、関学ヘックス(HECS)型奨学金
    3万円以上、上限は年間授業料相当額(約70万円~約120万円)
  (オーストラリアで普及している学費後払い制度の関学版。
   就職後、年収が400万円以上になってから返済していただく制度)
3、オンライン授業受講支援 Wifiルーター、パソコンの無償貸し出し

 以上の取り組みを大型連休明けの5月7日以降、順次進めてまいります。緊急支援策としては総額10億円相当になる見込みです。特別支給奨学金は5月下旬以降6月上旬までには希望者の受付を開始し、速やかな支給を目指します。関学ヘックス型奨学金につきましては制度設計に多少の時間を要しますので、条件等の詳細につきましては決まり次第、学生に周知するとともに、皆さまにもお知らせさせていただきます。
 なお、上記以外の支援策として、春学期学費の納入期限(通常は5/19)を6/19に延期します。やむを得ない事情で期限までに納入できない場合は、延納することができる制度を設けています。また、休学願の提出期限を通常は授業開始後1カ月以内(5/7)としていますが、5月末(5/29)まで延長します。
https://www.kwansei.ac.jp/news/detail/4110