国際バカロレア(IB)教員養成プログラム

関西学院大学が開講する国際バカロレア教員認定証(International Baccalaureate Educator Certificates :IBEC)を取得するためのプログラムについて紹介します。

国際バカロレアについて

International Baccalaureate

国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラムです。
本学は、国際バカロレア教員認定証(International Baccalaureate Educator Certificates :IBEC)を取得するためのプログラムを2019年4月から開設します。

取得可能な認定証

―IB Certificate in Teaching and Learning (IBCTL) ― Diploma Programme(DP)

国際バカロレア資格

教育イメージ

1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されました。

現在、認定校に対する共通カリキュラムの作成や、世界共通の国際バカロレア試験、国際バカロレア資格の授与等を実施しています。

この内容は、国際バカロレア機構、文部科学省のホームページから引用しています。

国際バカロレア機構外部サイトへのリンク

文部科学省「国際バカロレアについて」外部サイトへのリンク

国際バカロレア(IB)教員養成プログラム

(1)プログラムの概要

IB教員(DP)認定証のためのプログラムは、4年の日本の教員養成課程の最初の3年にわたって学習します。1年次秋学期に始める理由は、それまでに一般の教育のコースにおいて異なる教育の理論に触れて来ているため、この先行知識が、これらの教育モデルとIBの教育の枠組みを支える原理を比較対照する機会となるからです。

2年目に受講される2つ目と3つ目のコースは「指導と学習、評価Ⅰ・Ⅱ」で、IBの教育の原理に基づいた「指導と学習、評価」の方法と協働作業を中心とした演習で効果的な指導実践力がつくように作られています。「指導」と「学習」、「評価」は、実際の学習環境において螺旋状につながっているので、授業設計におけるこれら3つの最大の要素はあえてひとまとめにして1年を通して一貫したコースとして構成しました。そうすることによって、学生が、必要な知識、スキル、理解を見直し、さらなる理解につなげることができることを目指しています。

また、プログラムには独立した探究プロジェクトが組み込まれています。刻々と変化し続ける世界に出ていく若者を育成する現場の教師は、常にプロフェッショナルな実践力の向上が求められています。この探究プロジェクトを通して、何をリサーチしたり、見直したり、実践したりする必要があるのか体験するための機会を設けたものです。故に、このプロジェクトは、4つ目の「プロフェッショナル・ラーニング」に入れています。探究プロジェクトの計画は学期の始めに提出されますが、フィードバックによって変更したり修正したりすることができるものとしています。3年生の後期に行うIBDP認定校での実習で実践し、振り返り、教師としてのさらなる向上のためにアクションプランを作ります。理想としては4年生でもさらなる実習を行うことができれば有益なものになると思われますが、IBDP認定校がまだ少ないため2回目の実習を受け入れる学校を探すことは困難です。しかし、教員養成課程の一環として、学生は一般的には母校で日本の教員免許取得のための実習を経験します。

(2)コースの概要

国際バカロレア教員養成プログラム (DP)のコースは、国際バカロレアをモデルとして使いながら、国際教育の概要から出発する「学びの旅」としてシーケンスが設定されています。

次に、指導と学習、評価について螺旋型に学習します。最後のコースで、独立して行動する機会としてIBDP認定校において実習するコースとして設けています。
コース作成者は、全体的に現行のIBの「基準と実践要綱」(2014)に基づいて順序だてました。

「基準と実践要綱」

A:理念
B1:リーダーシップと体制
B2:リソースと支援
C1:協働設計
C2:指導計画
C3:指導と学習
C4:評価


このコースのシーケンスはまた、問題や状況、項目を特定し、リサーチした情報を分類し、自分とつなげ(探究)、行動に移し(行動)、振り返り(振り返り)、さらに新たな問題を特定し、行動するという探究サイクルにも従っています。

コースは、IB教育者のネットワークのメンバーでもあり所属する学校のシニアリーダーシップチームメンバーでもあるIB教員によって協働で作成されました。構成主義の学習モデルを通して実習生の能力を育てる実践的なコースで、力量のある教員になるために必要な知識、スキル、概念的理解を育成するものです。

(3)開講科目・修了要件

教職教育研究センターが提供する授業科目として開講します。
プログラムの定員は20〜30名程度とし、授業言語は日本語です。

履修
学年
学期 Program components 単位
1年 Introduction to the International Baccalaureate
Diploma Programme as a model
of International Education
IB概論
2年 Teaching, learning and assessment I
IB教育方法論・評価論I
2年 Teaching, learning and assessment II
IB教育方法論・評価論II
3年 Professional learning
IB教育実践研究

(4)IB教員認定証取得について

(3)の科目を履修して必要な単位を修得した後に、国際バカロレア教員(International Baccalaureate Educator)としての認定証を国際バカロレア機構(IBO)に申請します。


国際バカロレア教員認定プログラムに入会

関西学院大学国際バカロレア教員養成プログラム履修・修了

国際バカロレア教員認定証申請(US$265)

※IB教員認定証の登録・申請・取消に関する詳細は、国際バカロレア機構(IBO)のウェブサイトをご覧ください。

●IB教員認定証(IB educator certificates)外部のサイトへリンク

●IB教員認定証取得の要件について(Requirements for the IB Educator Certificates)外部のサイトへリンク

●IB教員認定証の登録・申請方法について(Terms and conditions for IB educator certificate enrollment and registration)外部のサイトへリンク

よくあるご質問(FAQ)

Q.MYP/DPの両方を対象としますか。

当面はDPのみを対象とします。 PYP、MYPは開講の可能性がでてきた場合に検討します。

Q:授業は、日本語と英語の両方で行われますか。

授業の言語は日本語で行います。

Q:国際バカロレア機構(IBO)の認定はされていますか。

認定を受けております。(2018年7月)
2019年4月より「国際バカロレア教員養成プログラム」として開講しています。

Q:国際バカロレア教員認定証のみで日本国内で教壇に立てますか。

いわゆる「一条校」であれば、日本国内の免許が必要です。
日本国内の、いわゆる「一条校」(※)で教壇に立つためには、日本国内の免許法に基づいた教育職員免許状が必要です。インターナショナルスクール等、「一条校」でない場合は、法律上は必ずしも日本国内の免許を求められませんが、それぞれの学校等によって応募資格は異なります。やはり、国際バカロレア教員認定証に加えて、日本国内の免許状を持つことをお勧めします。

(※)一条校とは 文部科学省によるカリキュラムに沿って日本語で学習する、日本の一般的な幼稚園・小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・大学・高等専門学校のこと。

Q:大学院では開講しないのですか。

現在はございません。将来的に大学院での開講も検討する予定です。

Q:授業はすべてのキャンパスで開講されますか。

当面は西宮上ケ原キャンパスのみで開講します。

Q:授業はすべて大学で実施されますか。

キャンパス外でも実習などを実施します。 「IB教育実践研究」ではIB認定校での教育実習があります。その他の科目でもIB認定校での授業見学や、IB教員養成課程をもつ他大学との交流なども実施する予定です。

Q:プログラムを履修するのに必要な費用はありますか。

国際バカロレア教員養成プログラムを履修するための特別な学費は必要ありませんが、履修する上で必要な実費は履修者本人に負担してもらいます。 授業を受講するための費用(教科書代等)の他に想定される費用としては、主に以下となります。

・IB認定校に授業見学に行くための交通費(近畿地区の高等学校等に見学に行く予定です。)
・IB教員養成課程を持つ他大学との交流のための交通費や宿泊費(東京までの交通費や宿泊費)
・教育実習参加のために必要な費用(実習参加費、実習校までの交通費、等)
・国際バカロレア教員認定申請に必要な費用

Q:留学してもプログラムを修了できますか。

半年又は1年の留学であれば大丈夫です。 国際バカロレア教員養成プログラムは、最短2年半で修了するプログラムです。 すべての授業科目はセメスター制で開講し、「IB教育方法論・評価論Ⅰ」「IB教育方法論・評価論Ⅱ」「IB教育実践研究」は、春学期・秋学期の両学期に開講しますので、半年又は1年の留学プログラムに参加しても、在学中にプログラムを修了することは可能です。 ただし、本学で実施しているプログラムを複数同時並行して参加している場合は、各プログラムで実施する重要な行事が重複することも起こりえます。

Q:プログラムは教員志望の学生しか履修できないのでしょうか。

教員志望以外の学生でも、授業内容に関心があれば履修することができます。 「IB概論」1科目だけを履修することも可能です。 ただし、国際バカロレア教員養成プログラムの他の授業科目には先修科目(その授業科目を履修する前に単位を修得しておかなければならない授業科目)が設定されていますので、その条件を満たしていない場合は履修できません。

Q:在学中にプログラムを修了できなかった場合、科目等履修で受講できますか。

当面は、科目等履修では開講しません。 現時点では、国際バカロレア教員養成プログラムの授業科目は、「科目等履修生制度」による履修科目には含めない予定です。 本学で国際バカロレア教員認定申請を行う予定の人は、本学を卒業するまでに「国際バカロレア教員養成プログラム」を修了してください。