教職教育研究センターについて
方針
1)「資質・能力の高い教員養成」のためには、総合大学としての本学の特色を生かし、各学部・研究科における「教科に関する」専門的な知識の教育と、教職教育研究センターが提供する「教職に関する」専門的な知識及び指導技術の教育とを有機的に関連づけ、併せてボランティア活動やクラブ活動といった学生の自主的な活動をも包含することで高度な専門性と実践的指導力を備えた教員の養成を推進する。
2)教育的情熱や使命感をもつとともに実践的な指導技術を身につけ、指導する教科内容について深い知識を有し、さらに同僚教員や保護者及び関係機関等との適切な連携をとることのできる協調性を有する高度な専門性と実践的指導力を備えた教員養成を推進する。
長い教員養成の歴史
本学の教員養成の歴史は古く、1924年に文学部英文学科の卒業生に英語科教員無試験検定申請資格が認められて以来、今日まで脈々とその伝統が受け継がれています。現在、同窓教員は全国で3,000人を超え、その「奉仕の精神」に支えられた教育実践はこれまでに高い社会的評価を得てきました。
現在、本学で取得できる免許状の種類は、中学校教諭一種及び専修免許状、高等学校一種及び専修免許状です。また、取得可能な教科は、宗教、国語、英語、フランス語、ドイツ語、社会、地理歴史、公民、商業、理科、数学、情報、保健体育の13教科に及びます(ほかに幼稚園教諭一種、専修、小学校教諭一種、特別支援学校がありますが、これらの免許は教育学部生に限られます)。
また、本学では卒業後の進路として学校教育や社会教育に携わることを希望する学生諸君のために、このほかに、学校図書館司書教諭、博物館学芸員資格の道が開かれています。
充実した支援体制
本センターは、各学部・学科との連携のもと、「教育の基礎的理解に関する科目」等(本学では「教職基礎科目」と表記)および教科の指導法の開講と教職課程に関する実践的研究を通して、多くの教員を教育の場に送り出すという役割を担っており、教育面では、教育職員免許法に基づいて教育課程を編成し、教員として求められる資質や能力、及び実践的指導力を養成することはもとより、履修者の教育指導や学習支援、進路等に関する相談、また採用試験対策を含む勉強会を実施しています。なお、そのための施設として、センターには教育実践指導室(大学院1号館)や学生相談室(上ケ原キャンパス及び神戸三田キャンパス)が併設されています。
教員紹介
井藤 眞由美 教授(いとう まゆみ)
研究分野のキーワード:国際バカロレア(IB)、教育改革、教育方法
遠藤 みゆき 教授(えんどう みゆき)
研究分野のキーワード:国際バカロレア(IB)教育、教育方法学、国語教育
荻田 純久 准教授(おぎた よしひさ)
研究分野のキーワード:教育心理学、学校臨床心理学、学校精神保健
久保田 真功 教授(くぼた まこと)
研究分野のキーワード:教育社会学、いじめや非行等の教育問題に関する調査研究
小谷 正登 教授(こたに まさと)
研究分野のキーワード:臨床教育、臨床発達心理、生活臨床
澁谷 久 教授(しぶや ひさし)
研究分野のキーワード:数学的教具・学習具,数学教育における観察・実験,マス・フェア
白銀 夏樹 教授(しろかね なつき)
研究分野のキーワード:教育哲学、教育思想史、道徳教育
三上 明洋 教授(みかみ あきひろ)
研究分野のキーワード:教師教育、アクション・リサーチ、英語多読
研究紀要の発行
研究面では、教育の諸問題に関する調査研究や問題解決に向けての共同研究、中等教育に関するカリキュラムや教材の開発及び指導法に関する研究等が計画されています。これまでに、教育委員会との連携による「総合的な学習の時間」のカリキュラム開発や「教職基礎科目」「教科の指導法」についての実践的研究が行われてきました。
こうした研究の成果は、年1回発刊される教職教育研究センター紀要「教職教育研究」等で公表しています。センター教員の研究の他、受託研究員、同窓教員らが研究の成果を発表しています。