文学言語学専攻 担当教員

[ 編集者:文学部・文学研究科        2019年5月10日   更新  ]

日本文学日本語学領域

■教授 大橋 毅彦(おおはし たけひこ)

日本近代文学専攻。室生犀星とその周辺の大正・昭和文学を研究。また、日本近代文学のアジア体験に関心を持ち、このテーマが多様な問題群を生じさせる〈上海〉に対するアプローチを始めている。

■教授 北村 昌幸(きたむら まさゆき)

日本中世文学、とくに軍記物語を中心に研究している。平家物語や太平記などの歴史叙述の方法について探求し、それらの叙述方法が本文流動過程の中でどのように転換していったかについても解明しようと試みている。

■助教 辻本 桜介(つじもと おうすけ)

古代日本語の文法を研究している。目下のところ、引用助詞や複合辞などの主に現代語の文法研究で扱われてきた形式に注目し、現代語との相違点に着目しながらその文法的性格を記述している。

■准教授 福岡 弘彬(ふくおか ひろあき)

日本近代文学におけるデカダンスという概念について考察しています。「頽廃」「堕落」などと翻訳されるこの概念は、道徳的には退けられることが多いのですが、文学において、しばしば理念化されています。現在まで、岩野泡鳴・平林初之輔・保田與重郎・坂口安吾ら、デカダンスを唱えた文学者たちを中心に、この概念の文学史を編み上げようとしてきました。

デカダンスとは、壊滅的状況を眼前にしたときの身構えであり、廃墟の中で新たな何ものかが動き出すことを凝視しようとする、その態度のことでもあるようです。デカダンス文学者たちの言葉からこのことを知った私は、今、戦後文学をもう一度読み直そうとしています。「戦後」という時間の中で前提となった諸規範を否認し、「現実」を構成する言葉を問い直す、そのような契機が、文学の中にあります。今、言葉が言葉でなくなっていくような壊滅的状況の中で、文学に埋め込まれた様々な可能性を、改めて掘り起こしたいと考えています。

■教授 星山 健(ほしやま けん)

日本中古文学専攻。王朝物語史の構築をめざし、『源氏物語』の達成と、平安後期・末期物語におけるその継承・発展・転換のありかたについて研究している。その他、『落窪物語』や『無名草子』などに関する研究業績も有する。

■教授 村上 謙(むらかみ けん)

中世末から現代に至る、いわゆる近代日本語の歴史的変化に関する研究を行っている。特に関西方言における語形変化を中心に研究を進めている。

■教授 森田 雅也(もりた まさや)

日本近世文学専攻。受容文芸学の立場から西鶴とその周辺の文学を研究対象としている。他に国学者荷田在満等の研究。演習では上方・江戸文学の特質を探りながら、アジア文学の受容、関西文化の探究なども行っている。

英米文学英語学領域

■教授 浦 啓之 (うら ひろゆき)

人間が言語に関して生得的に有している普遍的能力の構成内容と行使のメカニズムを、多様な言語の構造分析を通して見出そうとするリサーチプログラムに基づいて研究を行っている。

■教授 小澤 博 (おざわ ひろし)

中世後期からエリザベス/ジェイムズ両朝を経て王政復古に至る時代の演劇と詩を、文学・政治・宗教・科学といった諸精神活動との関連で捉え、その文化史的意味を考察することに関心を持っている。

■教授 楠本 紀代美 (くすもと きよみ)

時や相を表す表現の形式意味論研究。特に日本語、英語、ドイツ語、ロシア語等の言語の時制や時の副詞表現の比較研究。

■准教授 坂根 隆広 (さかね たかひろ)

20世紀アメリカ文学、とくにフィッツジェラルドの小説を、資本主義とジェンダーというテーマを軸に考察している。小説とは何か、という問題をジャンル論的、理論的、歴史的に考察することにも関心がある。

■教授 杉崎 鉱司(すぎさき こうじ)

生成文法理論に基づく母語獲得研究を主たる研究領域とする。ヒトに生得的に備わるとされる母語獲得の仕組み(普遍文法)が実際の母語獲得過程にどのように関与しているのかを明らかにする研究に取り組んでいる。

■教授 竹山 友子 (たけやま ともこ)

専門はイギリス詩。特にペンブルック伯爵夫人メアリー・シドニー・ハーバートを中心とした初期近代の女性作家による翻訳・翻案・創作詩における聖書の書き換えを研究している。また、フィリップ・シドニー等の詩における感情の表出に関する研究も進めている。

■教授 Daniel Gallimore(だにえる がりもあ)

シェイクスピア作品の日本語翻訳に中心に、訳者が台詞を日本語でどのように「詩的」或いは「劇的」に表現するかといった問題を研究している。こうした幅広いテーマに加えて、翻訳理論、上演研究、日本の近現代文化史、イギリス詩などにも興味がある。

■教授 新関 芳生 (にいぜき よしたか)

アメリカ文学に現れる医学的言説の分析を通して、文学テクストと身体テクストの関係性を明らかにするのが研究テーマである。将来的にはアメリカの身体観を記述することができればと考えている。

■教授 西山 けい子 (にしやま けいこ)

19世紀のアメリカ作家エドガー・アラン・ポーについて、精神分析や現代思想の知見を取り入れて研究している。恐怖や無意識的な記憶、芸術的な感動など、自己が他者性と出会う体験が関心の中心である。

■教授 橋本 安央 (はしもと やすなか)

19世紀アメリカ小説、とりわけ『白鯨』でその名を知られるメルヴィルを中心に、家族の主題を考えている。また現代小説を幅広く読むことも心がけており、家族の現在をめぐり論文・翻訳をつうじて成果を刊行している。

■教授 山本 圭子 (やまもと けいこ)

古英語と初期中英語の語順、語の意味。現在のテーマは代名詞を含む文の語順、再帰代名詞の意味と古英語訳に対するラテン語の対応形、ゴート語、古高地ドイツ語、古ノルド語における再帰形である。

■教授 横内 一雄 (よこうち かずお)

関心領域はイギリス小説全般であるが、特に20世紀前半のモダニズム時代を専門にしている。作家でいえばジョイス、さらに最近ではグリーン、ラウリーといった20世紀中葉の作家についても研究している。

フランス文学フランス語学領域

■教授 小田 涼 (おだ りょう)

専門は現代フランス語学で、特にフランス語における名詞句の指示や冠詞、副詞などについて研究している。また、絵画や小説、映画などの芸術作品のタイトルの分析にも関心を持っている。

■教授 久保 昭博 (くぼ あきひろ)

レーモン・クノーを中心としたフランス20世紀文学ならびにフィクション理論やジャンル論などの文学理論を専門としている。ひろくモダニズムやアヴァンギャルドと呼ばれる運動に関心があり、そのような運動が生じた社会状況や時代背景との関わりを再考して文学史を立体的に描き出すことが研究課題である。

■教授 高垣 由美(たかがき ゆみ)

専門はフランス語学,テクスト言語学,日仏対照言語学,対照修辞学。特に関心があるのは,日本語とフランス語の好まれる文章構成パターンの違いの比較,その違いに寄与する現象の記述と,言語学的要因の探求である。

■教授 東浦 弘樹 (とううら ひろき)

20世紀フランスの小説・戯曲、とくにアルベール・カミュの作品を研究している。方法論としては、精神分析理論の文学研究への応用やテーマ批評について関心を持っている。

■助教 松浦 菜美子 (まつうら なみこ)

専門はマラルメを中心とする19世紀フランス詩。新しい言語表現が時代との交渉の中で生まれる現場に関心を持っている。現在は比較神話学など近代諸科学と詩の関わりについて研究を行なっている。

ドイツ文学ドイツ語学領域については、専修ページに記載しております。