[ 教育学研究科 ]3つのポリシー

アドミッション・ポリシー

 本研究科は、広く深い教養としなやかな批判意識をもって、現代の複雑で困難な諸問題、生涯にわたる人間形成上の諸問題に向き合う「研究者」の養成と、その専門性によって奉仕的なリーダーシップを発揮することができるような研究マインドをもった「教育者」の養成を行うことを目的としています。学生、社会人、国の内外を問わず広く、次のような入学者を募集します。

博士課程前期課程

<研究者養成コース>
1.保育学・教育学領域における研究者をめざす者。
2.保育学・教育学領域における学部学修程度の専門知識を獲得し、日本語の論理的文章表現能力を有する者。
3.研究活動に必要となる保育学・教育学領域における英語文献読解のための基礎的能力を有する者。
4.関西学院のキリスト教主義に基づく教育理念と本研究科の教育研究上の目的に共感する者。

<高度教育コース>
1.研究マインドをもった高度な保育・学校教育の実践者をめざす者。
2.保育学・教育学領域における学部学修程度の専門知識を獲得し、日本語の論理的文章表現能力を有する者。
3.保育・教育現場において奉仕的なリーダーシップを発揮することを自己の使命であると自覚し、学問を通じてさらなる研鑚を積みたい者。
4.関西学院のキリスト教主義に基づく教育理念と本研究科の教育研究上の目的に共感する者。

博士課程後期課程

1.保育学・教育学領域における研究者として自立し、さらなる研究活動を自ら推進する能力を有する者。
2.保育学・教育学領域における修士課程修了程度の専門知識を獲得し、優れた日本語の論理的文章表現能力を有する者。
3.研究活動に必要となる保育学・教育学領域における英語文献読解のための優れた能力を有する者。
4.関西学院のキリスト教主義に基づく教育理念と本研究科の教育研究上の目的に共感する者。

カリキュラム・ポリシー

 教育学研究科では、以上の教育目的を達成するため、乳幼児教育研究領域、共生教育研究領域ともに、次のような方針でカリキュラムを編成し、実施している。

博士課程前期課程

 乳幼児教育研究領域、共生教育研究領域は、ともにそれぞれの目的に応じたカリキュラム編成を行っている。各領域には「研究者養成コース」と「高度教育コース」が設けられ、同一領域内での開設科目群から、コースの目的に応じて修得すべき科目の選定を行っている。各領域の開設科目群は、研究基礎科目、専門領域科目、フィールドワーク科目、研究演習から構成され、研究者養成の基礎となる科目や教員に求められる高度な専門性を培う科目を配置している。
 
 研究基礎科目、専門領域科目には、教育学を体系的に学ぶことができるように科目が配置されている。各研究領域には、単独で開講されている科目に加え、包摂的な学びを可能とするために共通開設科目を設けている。フィールドワーク科目では、乳幼児教育や初等・中等教育に関連する現場等での実践研究に取り組み、理論と実践の往還を重視している。研究演習においては自らの研究を論理的に展開できる学問的な能力の育成を高める指導・助言が行われ、修士論文の作成を最終目標としている。

 「研究者養成コース」および「高度教育コース」ともに、修士学位取得に必要な単位数は32単位であり、うち必修単位は研究演習8単位のほか、コースごとに定められている。

 「研究者養成コース」においては、5年間の博士課程を見据えたコースワークに基づき研究基礎科目を中心に12単位の必修科目が定められている。「高度教育コース」においては、前期課程の2年間で教員に求められる高度な専門性を幅広く学ぶことができるよう研究基礎科目2単位およびフィールドワーク科目2単位以外は、すべて選択科目である。

(1)2年以上の在学(休学期間は算入しない)
(2)【研究者養成コース】
     1.研究演習 計8単位
     2.研究基礎科目 計12単位
       上記1、2を含む合計32単位以上の修得

   【高度教育コース】
     1.研究演習 計8単位
     2.研究基礎科目 計2単位
     3.フィールドワーク科目 計2単位
       上記1~3を含む合計32単位以上の修得

(3)修士論文審査合格

博士課程後期課程

 コースワークとして教育学特殊講義が、リサーチワークとして研究演習が、設けられている。教育学特殊講義においては、様々な領域への学びと探究を促すコースワークが行われる。研究演習においては、学位論文提出までの間、指導教員を中心とした指導・助言など、博士学位を取得するためのきめ細やかな指導が行われる。

(1)3年以上の在学(休学期間は算入しない)
(2)研究演習 計12単位、教育学研究特殊講義 計8単位の合計20単位の修得
(3)博士論文審査合格

ディプロマ・ポリシー

 教育学研究科は、上記の教育研究上の目的を念頭において、博士課程前期課程と博士課程後期課程において、以下の要件を満たす学生に対し、前期課程は修士(教育学)、後期課程は博士(教育学)の学位を授与する方針を定めている。

博士課程前期課程

1.教育学研究科博士課程前期課程に所定の年限在学し、所定の単位を修得し、修士論文の審査に合格した者。

2.それぞれの学問的研鑚によって、卓越した研究者、保育者、教育者として社会に貢献できる資質を培った者。

3. 意味豊かに世代継承していくための普遍的な営み(=要:かなめ)としての保育・教育に、世界市民の一員としての使命(ミッション)を自覚している者。

4.広く深い教養と学識、しなやかな批判精神をもって、現代の複雑で困難な教育環境や人間形成上の問題に向き合い、それを学問的に探究し、論理的に表現できる能力を培った者。

5.教育学的専門性によって深い人間理解と実践的・臨床的賢慮を磨き、奉仕的なリーダーシップを発揮する素地を培った者。

博士課程後期課程

1.教育学研究科博士課程後期課程に所定の年限在学し、所定の単位を修得し、博士論文審査に合格した者。

2.自立した研究者として当該分野の中で活躍していく能力および学識が認められる者。

3. 意味豊かに世代継承していくための普遍的な営み(=要:かなめ)としての保育・教育に、世界市民の一員としての使命(ミッション)を自覚している者。

4.広く深い教養と学識、しなやかな批判精神をもって、現代の複雑で困難な教育環境や人間形成上の問題に向き合い、それを学問的に探究し、論理的に表現できる高度な能力を有する者。

5.教育学的専門性によって深い人間理解と実践的・臨床的賢慮を磨き、奉仕的なリーダーシップを発揮する素地を有する者。