2019.01.08.
17年続く教育学部の通学ボランティア活動 小学生が関学生に感謝の会

1/11(金)10:45~11:00 西宮市立上ケ原小学校で


 西宮聖和キャンパスに通う教育学部生の有志が近隣の西宮市立上ケ原小学校の児童のために取り組んでいる、登校時の安全確保と見送りのボランティアに対して、児童による「感謝の会」が2019年1月11日(金)10時45分から、上ケ原小学校の体育館で開催されます。
 この活動は2001年6月8日に発生した大阪教育大学附属池田小学校での児童殺傷事件に衝撃を受けた教育学部の藤木大三教授が、地域の児童の安全対策に協力しようと、聖和大学(当時。09年に関西学院と合併)教育学部生たちに呼びかけ、事件から1カ月後の7月8日から始めました。以後、17年間、途切れずに続いています。
 学生たちは午前7時半までに大学に集合し、交通量の多い交差点や幅の狭い道など、児童が危険にさらされやすい地点で活動。猛暑の夏も雨の日も通学路に立ち、児童とのコミュニケーションを続けています。児童とは次第に良好な関係が築かれ、登校後に正門で待ち構えている子どもたちと、グラウンドで鬼ごっこやドッジボールをするという光景も見られます。
 今では、藤木教授や学生たちの活動を見た地域の老人会やボランティアの方々も仲間に加わり、一緒に活動しています。世代を超えた交流も生まれています。
 4年間、皆勤した鳥居昂平さん(教育学部4年生)は「一人ひとりの成長を見ることができ、成長していくことを知ることがこんなにうれしいことなのだとわかりました。子どもたちは自分のことを覚えてくれ、できるようになった鉄棒の技を見せてくれるなど、交流も深めることができました。冬の朝に早起きするのはつらかったですが、子どもたちのために続けられたことを将来も役立てたいと思います」と話しています。

【小学生による感謝の会】
日時:2019年1月11日(金)
10時45分〜11時00分
場所:西宮市立上ケ原小学校・体育館