2018.09.13.
村尾信尚教授がPBL型授業 「福島から原発を考える」 9/22から西宮上ケ原キャンパスで

10/27・28は福島第一原発など現地でフィールドワーク

 関西学院大学は9月22日(土)から、東京電力ホールディングス㈱福島第一原子力発電所など現地のフィールドワークも交えた、日本の原発・エネルギー問題を考える授業を開講します。

 担当するのは、関西学院大学の村尾信尚(むらお・のぶたか)・教授と、時任隼平(ときとう・じゅんぺい)・高等教育推進センター専任講師。授業は原則、隔週土曜日の午後、西宮上ケ原キャンパスで行い、10月27日(土)・28日(日)には福島県でフィールドワークを実施します。

 福島県でのフィールドワークには、社会学者で『福島第一原発廃炉図鑑』(太田出版)の著者、開沼博氏が同行し、講義も行います。1日目は福島第一原発等を視察し、社会起業家とのワークショップを実施。2日目は一部が避難指示解除地区となっている富岡町にてフィールドワークを行い、被害や復興に向けた取り組みを見て回る予定です。

 また、11月17日(土)には元原子力規制委員会委員で、本学招聘客員教授の大島賢三氏(元国連事務次長(人道問題担当))、12月1日(土)には前内閣府原子力委員会委員長代理で、長崎大学核兵器廃絶研究センター長の鈴木達治郎氏を招き、エネルギー問題に関してレクチャー及びディスカッションを実施します。学生は12月15日(土)の最終授業で福島の復興やエネルギー問題についての研究成果を政策提言として発表します。

 村尾教授は「福島の原発事故への関心の度合いは、現地と関西では温度差がある。現地を取材した経験からも、学生が実際に現地に行って感じることが重要。福島の未来を語らずして日本の未来を語ることはできない。震災から7年半がたった今、日本や世界のエネルギー問題に向き合ってほしい」と話しています。


<科目情報>
■科目名:PBL特別演習001【福島から原発を考える】(担当教員:村尾信尚教授、時任隼平専任講師)
■開講期間: 9月22日(土)~12月15日(土)13時30分~16時40分(秋学期集中講義)
■場所:西宮上ケ原キャンパス
■受講生:全学年、全学部対象で定員25名
■主な授業スケジュール:
9月22日(土)村尾信尚教授による講義「序論」、福島県庁職員による県の現状に関する解説
10月27日(土)・28日(日)福島県でのフィールドワーク
11月17日(土)専門家を交えたエネルギー問題に関するディスカッション
12月 2日(土)専門家を交えたエネルギー問題に関するディスカッション
12月15日(土)学生による政策提言(発表)

10月27日の福島第一原子力発電所における授業は事前申請が必要です。取材をご希望される場合は、10月1日(月)までに必ずご連絡願います。

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