西宮聖和キャンパスに通う教育学部生の有志が近隣の西宮市立上ヶ原小学校の児童のために取り組んでいる、登校時の安全確保と見送りのボランティアに対して、児童による「感謝の会」が2017年7月14日、西宮聖和キャンパスで開かれます。
　この活動は2001年6月8日に発生した大阪教育大学附属池田小学校での児童殺傷事件に衝撃を受けた教育学部の藤木大三教授が、地域の児童の安全対策に協力しようと、聖和大学（当時、09年に関西学院と合併）教育学部生たちに呼びかけ、事件から1カ月後の7月8日から始まりました。以後、16年間、途切れずに続いています。
　2017年度は、教育現場で働くことを目指す学生を中心に約20名が参加しています。学生たちは午前7時半までに大学に集合し、交通量の多い交差点や幅の狭い道など、児童が危険にさらされやすい地点で活動。雨の日も通学路に立ち、児童とのコミュニケーションを続けています。良好な関係が築かれ、児童が登校後に正門で大学生を待ち構え、グラウンドで鬼ごっこやドッヂボールをするという光景も見られます。
　今では、藤木教授や学生たちの熱心な活動を見た地域の老人会やボランティアの方々も仲間に加わり、一緒に活動しています。世代を超えた交流も生まれています。
　今年度は、上ヶ原小学校を卒業した学生が参加し、母校の児童の安全のため、活動に励んでいます。ラグビー部やチアリーダー部など部活動と両立する学生も多く、朝練習の合間に参加している学生もいます。
　学生たちは「顔を見るだけで、『今日は楽しみなことがあるな』『何か悩んでいるな』など心の変化にも気づけるようになった」「『自分が児童の安全を守るんだ』という使命を感じながら活動している」などと話し、一人ひとりが熱い気持ちを持って取り組んでいます。

【小学生による感謝の会】
日時：2017年7月14日（金）13時00分～13時15分
場所：西宮聖和キャンパス1号館