2015.09.17.
大阪文化の魅力を世界に発信する

関西学院大学 社会連携プロジェクト科目

 関西学院大学(兵庫県西宮市)と関西を拠点に室内楽団として活動する日本テレマン協会(大阪市北区)は9月から、社会連携プロジェクト科目「文化成熟都市大阪のグローバル発信力を提案する」を新たに開講します。両者は昨年9月、連携協力に関する包括協定を締結しており、その具体的な活動の一つとなります。

 日本テレマン協会は文化による「大阪の国際発信」をテーマに活動をしており、大阪で活躍している芸術家や料理人など多彩な方々をゲストスピーカーに招きます。大阪を“文化”という視点から捉えるため、大阪にこだわったものづくりや素材などを大切に活動されている第一線の方々が、実践されてきた内容を語ります。学生は議論やフィールドワークを通して、大阪の課題を発見し、解決のための具体的な提案を行います。提案内容は、日本テレマン協会の2016年度の活動に取り入れられ、学生をインターンとして受け入れる予定です。

 総合大学と芸術団体が連携し、地域・行政・企業等と連携して課題解決できる人材を育成する新しい試みです。中野順哉・日本テレマン協会代表は「細部にまでこだわったものづくり、料理、音楽など、大阪文化には徹底したディテールの追及が存在します。大阪文化の価値を学生と共に世界に向けて発信していきたい」と語っています。

                       記

■科目名:社会連携プロジェクト科目「文化成熟都市大阪のグローバル発信力を提案する」
■担当教員:田淵結・関西学院大学教育学部教授、中野順哉・日本テレマン協会代表
■日時:9月25日(金)~、毎週金曜日5時間目(16時50分~18時20分)
■場所:関西学院大学西宮上ケ原キャンパスG号館221  
■対象:全学部、2年生以上の学生対象 ※約20名のゼミナール形式予定
<ゲストスピーカー>
・島村雅晴氏(懐石料理・雲鶴 料理長):「浪速の喰い味」という大阪の料理哲学の実践者。2015ミシュラン関西掲載店。(10月9日) 
・古川多夢氏(株式会社久宝金属製作所代表取締役)、川添光代氏(同トータル・エンターテインメント・デザイナー):大阪ものづくりの実践者。JID Design Award (日本インテリアデザイナー協会賞受賞)など多数受賞(10月16日)
・鶴澤寛治氏(人間国宝 文楽三味線奏者):大阪の音の古典として三味線の可能性を深く知る演奏者(10月23日) 
・延原武春氏(指揮者・日本テレマン協会音楽監督):大阪を舞台に室内楽の魅力を追求してきた第一人者。ドイツ連邦共和国功労十字小綬章(10月30日)