2009.11.18.
関学発の特許を東洋炭素に譲渡

 関西学院は11月18日、東洋炭素株式会社(近藤尚孝 代表取締役社長)に「炭化タンタルに関する特許」を譲渡した。
 関学大が「NEDOプロジェクト」や「兵庫県COE推進事業の研究プロジェクト」の研究成果に基づいて、炭化タンタル応用製品の実用化技術を確立し、高機能カーボン最大手の東洋炭素に譲渡することとなった。

 今回、関学大が開発したものは高温高真空でタンタル金属母材の表面に炭化タンタル層を形成する製法技術で、これにより今後、低炭素社会の実現に向けた新しい半導体材料への応用を視野に入れ、東洋炭素は新機能超高温材料を開発し製品化を目指す。
 譲渡にあたり、近藤純子・東洋炭素会長と杉原左右一学長による譲渡式を大阪梅田キャンパスで実施した。本特許を開発した金子忠昭・理工学部教授は、「産学連携により、大学発特許を広く産業界で活用いただき、日本の産業界の海外競争力向上に貢献できれば」と話している。