学術・研究 2018.07.05.
社会学研究科2名が関西社会学会大会奨励賞

中村健太さん(M2年生)と渡壁晃さん(M1年生)

 関西社会学会の第69回大会が6月2、3日、松山大学(愛媛県松山市)であり、社会学研究科の中村健太さん(M2年生)と渡壁晃さん(M1年生)が大会奨励賞を受賞しました。

 中村さんの報告は「フーコーにおける安全と規律・訓練 空間概念を手がかりに」。フランスの思想家・哲学者のミシェル・フーコーが提起した「安全(sécurité)」という概念を定義することを目的とし、分析の結果、「対象となる人口がいる空間それ自体を対象の一つとしつつ、当該空間を開放して自由な流通を促し、その中に紛れ込んできた瘴気や犯罪者などの社会秩序を乱す悪い流通を一定の基準に即して取り扱い正常値に近づけることで、社会秩序を維持しようとする権力のことである」と定義しました。

 渡壁さんの報告は「広島はヒロシマにどのように向き合ってきたのか ヒロシマに関する行事と『生者―死者』の関係性について」。社会学者の浜日出夫が「1945年8月6日の広島への原爆投下に関わる現象の総称」と定義した「ヒロシマ」が広島においていかに想起されてきたのかについて、1955年、1975年、1995年、2017年の「ヒロシマに関する行事」を事例として、中国新聞や広島市の資料などを収集し、分析。行事が増加したことで、ヒロシマについて想起する集団が増加したこと、行事の内容の変化からヒロシマを想起する際の表現のあり方が変化してきたことがわかり、社会学の記憶研究における新たな知見が得られました。

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