2025.06.05.
【取材のご案内】被爆80年記念 関西学院特別企画を開催

関西学院(兵庫県西宮市、院長:中道基夫)は、1945年の原爆投下から80年となる今年、被爆80年を記念する特別企画を開催いたします。本企画では「ヒロシマ・ナガサキ原爆写真展」、「被爆者 近藤紘子氏 講演会」、「学生による広島平和記念公園でのボランティア活動等」を実施し、その後、中道院長らが松井一實・広島市長を訪問し活動報告を行います。
戦後80年が経つ今なお、世界では戦争が絶えず、核兵器使用の危惧が高まっています。唯一の被爆国に住む者として、あらためて核兵器の脅威を振り返り、その非人道性と平和を考える機会となることを願い、このたびの特別企画を開催いたします。

1.特別企画①:ヒロシマ・ナガサキ原爆写真展
内容:広島市と長崎市が製作したヒロシマ・ナガサキ原爆写真ポスター30点のほか、関西学院の歴史のなかで戦争と関連する写真を数点展示します。
【第1回】期間:2025年6月11日(水)~6月20日(金)
      場所:関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス 大学図書館エントランスホール(兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155)
【第2回】期間:2025年6月23日(月)~7月2日(水)
      場所:関西学院大学 神戸三田キャンパス アカデミックコモンズ・インフォメーションホール(兵庫県三田市学園上ケ原1番)
      ※第1回と第2回で展示内容は同じとなります。
主催:学校法人関西学院
      ※入場無料、事前申込不要

2.特別企画②:被爆者 近藤紘子こうこ 氏 講演会
内容:「平和をつくりだす人たち~心の中に平和を~」(英題:Peacemakers – Have peace in your heart)をテーマに被爆者で平和活動家の近藤紘子氏によるメッセージをとおして、平和を考えます。
日時:2025年6月18日(水) 13時20分~15時00分
場所:関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス B号館104号教室(兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155)
主催:学校法人関西学院
   ※入場無料、事前申込不要
   ※講演会は英語で行います。日本語への通訳はありません。

【近藤紘子氏プロフィール】
1944年11月広島生まれ。
1945年8月6日、生後8か月で爆心地から1.1kmの牧師館で被爆、奇跡的に助かる。父は関西学院神学部卒業、広島流川教会の牧師で、戦後、多くの被爆者の救済にあたり、国内外で平和活動を行った谷本清氏。父の平和への思いを引き継ぎ、国際養子縁組活動、世界の子どもたちとともに平和を訴える活動を行う「財団法人チルドレン・アズ・ザ・ピースメーカーズ」などに携わり、現在も国内外で平和を訴え続けている。
アメリカン大学(ワシントンD.C.)卒業。
なお、父・谷本清氏が牧師を務めた広島流川教会は、関西学院の創立者であるW.R.ランバスが砂本貞吉牧師とともに創設した関西学院とゆかりの深い協会である。被爆十字架が掲げられていることで知られる。

3.特別企画③:学生による広島平和記念公園でのボランティア活動等
内容:関西学院大学の学生40名が中道院長や広島在住の本学OB・OGとともに、広島平和記念公園での清掃、折り鶴整理などのボランティア活動を行います。そのほか、広島流川教会特別礼拝にも参加します。
   ※学生参加は既に定員40名に達したため、募集は終了しています。
日時:2025年6月29日(日)
   午前:広島流川教会特別礼拝
   午後:ボランティア活動(平和記念公園清掃・奉納祈り鶴の整理)
主催:学校法人関西学院、関西学院同窓会、関西学院同窓会広島支部、関西学院後援会

4.活動報告:中道院長らが松井一實・広島市長を訪問
内容:中道院長や学生、同窓生らが松井一實・広島市長を訪問し、本企画の活動について報告します。
日時:2025年6月30日(月) 10時00分~10時20分
場所:広島市役所(広島市中区国泰寺町一丁目6番34号)

【関西学院の平和教育への取り組み】
“Mastery for Service(奉仕のための練達)”をスクールモットーとする関西学院では、キリスト教主義に基づく全人教育を行っており、その一環として長く平和教育に取り組んできました。代表的な平和教育プログラムとして、関西学院大学は2004年度から平和学特別演習「ヒロシマ」を開講しており、現地でのフィールドワークや平和記念式典への参加を通じて、学生が平和について考える機会を提供しています。また、このほかにも平和に関連した様々な授業を開講し、人権講演会なども行っています。