2024.06.11.
第58回 関西学院張記念館 レクチャーコンサート 開催のお知らせ

意外と知らないマンドリンのこと ―明治・大正期のロマン、そして現代へ―

関西学院大学(兵庫県西宮市、学長:森康俊)文学部 美学研究室は7月6日(土)、関西学院張記念館(西宮市甲東園1-11-12)で第58回関西学院張記念館 レクチャーコンサート「意外と知らないマンドリンのこと―明治・大正期のロマン、そして現代へ―」を開催いたします。入場無料、要事前申し込み(7月2日(火)締切)。

関西学院張記念館レクチャーコンサートとは

関西学院張記念館レクチャーコンサートは、「関西学院張記念館(旧 関西音楽学研究所)」で開催するレクチャー付きコンサートです。本学は、西日本で最も古くから音楽学研究に取り組んできました。本演奏会は、関西学院大学に音楽学の礎を築いた張(ちょう)源祥(げんしょう)(1899–1973)の「音楽学の普及と発展を図る」という遺志に沿って始められたものです。1984 年に始まったこのコンサートは、当初は卒業生でもある山田耕筰に関する考察や研究を軸に据えて取り組んでいました。コロナ禍による中断期間を経て、今回は2019 年以来 4 年ぶりの開催となります。

張源祥について詳しくはこちら関連ページへのリンク

第58回のテーマ

本年度のテーマは、部活動などを通して日本で広く長く親しまれているマンドリンです。マンドリンはイタリア発祥の弦楽器ですが、海を越えて明治末期に日本へ運ばれ、大正期に広く普及しました。今日の日本は、世界一の「マンドリン大国」と言われるほど、 演奏者が多いことで知られています。本コンサートでは、日本のマンドリン界において、演奏者としてはもちろん、指導者や指揮者としても活躍中の石村隆行氏をゲストに迎えます。明治末期から大正期にかけての新聞や広告を参考にしながら、マンドリンが教育と深く繋がってきたことを、マンドリンの豊かな響きとともに紹介します。

レクチャーコンサート詳細

日時:7月6日(土)14時開演(13時30分開場)16時30分終演予定
場所:関西学院張記念館(西宮市甲東園1-11-12)
主催:関西学院大学 文学部美学芸術学研究室
責任者:小石かつら(文学部教授)
第1部 大学院生によるレクチャー (15分)「マンドリンってどんな楽器?」
第2部 石村隆行氏による演奏 (20分)「マンドリンの音色を聴いてみよう」
   ●リッジェーリ《フステンベルクの主題による変奏曲》
   ●牧野由多加《春雪のバラード》
   ●桑原康雄《じゃんがら》 ほか
第3部 石村隆行氏 × 大学院生 (20分)対談「日本のマンドリン演奏について」

見どころ

第1部の講演を担当する文学研究科博士課程前期課程2年の貝田かなえさんは、明治・大正期の日本におけるマンドリン受容研究に取り組んでいます。貝田さんは「朝日新聞クロスサーチ」や「ヨミダス(読売新聞)」のデジタルアーカイヴから、明治・大正期の新聞記事を閲覧し、マンドリンやその他の楽器に関する広告、音楽教育の状況について精査しています。本コンサートのレクチャーでは、当時の新聞記事にマンドリンの通信教授や教則本の広告が多く掲載されていることから、この楽器が「独習できる楽器」として認識されてきたことなどを示します。これは、新聞社のデジタルコンテンツの利活用の実例を示すものでもあります。

申し込み方法

入場無料、要事前申し込み。
申し込みは2024年7月2日(火)までに下記URLより。

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第58回関西学院張記念館 レクチャーコンサート「意外と知らないマンドリンのこと―明治・大正期のロマン、そして現代へ―」PDFリンク

(プレスリリース)第58回関西学院張記念館 レクチャーコンサート「意外と知らないマンドリンのこと―明治・大正期のロマン、そして現代へ―」PDFリンク