2024.04.18.
2025年4月開設 KSC Co-Creation Village【C-ビレッジ】

Startup Base【S-ベース】×Genesis Dorm【G-ドーム】×フィットネスジム

関西学院大学の学生や教職員、寮生、地域の住民、中高生、企業人などが集い 起業や地域・企業課題解決に挑戦する知的創造空間がカルチャータウンに誕生

 

KSC Co-Creation Village【C-ビレッジ】

関西学院大学(学長:森 康俊、所在地:兵庫県西宮市)は、2025年4月神戸三田キャンパス(KSC)近接地に、起業を志す人たちを産学官民の連携によって支援する、兵庫県民・三田市民にも開かれたインキュベーション施設『Startup Base【S-ベース】』、300人の学生が住まうKSC初の学生寮『創新寮 Genesis Dorm【G-ドーム】』、24時間365日利用可能なフィットネスジム“FIT365”が入居する商業施設からなる複合施設『KSC Co-Creation Village【C-ビレッジ】』を開設いたします。

KSCは2025年に開設30周年を迎え、理学部、工学部、生命環境学部、建築学部の理系4学部と総合政策学部による更なる教育・研究の充実を図るとともに、兵庫県、三田市と連携し、学生・教職員のみならず、地域住民や企業の方々と一緒にアントレプレナーシップを醸成し、まち全体で起業にチャレンジする雰囲気を盛り上げることを目指します。

KSC Co-Creation Village【C-ビレッジ】の概要

本学の学生・教職員、地域の方々から世界で活躍する多様な人が集い、枠を超えて共創する拠点となることを目指し、KSC Co-Creation Village【C-ビレッジ】と名付けました。
KSCの近接地、カルチャータウン※の地区センター・南ブロック(約1.8ha)で開発を進めております。
大学が立地する三田市を中心として、広く地域・社会との連携拠点となる郊外型インキュベーション施設に、全国から集まる学生の居住拠点となるKSC初の学生寮、さらに学生や地域の方々も利用できるフィットネスジムを併設した複合施設を一体として大学が開発・運営する特徴的な取り組みとなります。
また、地区センター周辺には、ワシントン村や兵庫村などの住宅エリアがあり、『C-ビレッジ』もこれらの街並みと調和のとれたデザイン、建物配置といたします。
『C-ビレッジ』のエントランスエリアには、四季を通じて緑を感じることができ、ベンチを配置した約1,800㎡のフロントパークをはじめ、敷地周囲に遊歩道を整備し、学生だけでなく住民の皆さまが気軽に訪れることができる新たな交流・憩いの場が生まれます。

※「カルチャータウン」は、神戸三田国際都市として兵庫県が整備する、教育・文化機能を充実させた街で、個性豊かな「住宅ゾーン」、教育・研究の場として大学などが広がる「学園ゾーン」、2つのゾーンを結び、商業・業務・文化交流施設などを計画する「地区センター」から構成。

鳥瞰
カルチャータウン

Startup Base【S-ベース】の概要

Startup Base【S-ベース】

『S-ベース』は、学生を中心とした本学の構成員、また自治体、企業、住民など、この施設に集う人々が、アントレプレナーシップを身につけ、人生のどこかで「起業」し、社会課題の解決に貢献すること、あるいは、社会に新たな価値を提供することを理想とし、そのような人々を数多く輩出することを目標に掲げるインキュベーション施設です。
『S-ベース』がこのような地域の方々の活動をも支援する、社会に開かれた拠点となるため、この施設では、本学の学生(大学院生を含む)・生徒、教職員、さらに地域の企業人・住民、大学生・高校生・中学生らを対象にアントレプレナーシップを涵養する多彩な教育プログラムを展開していきます。また、自治体等と協力しながら地域・企業の課題を解決する実践の場も提供していく予定です。そして、起業を志す人々に対して必要な場所、情報、助言、ネットワーク等を提供することで、起業に向けてアイディアを磨くステージ、さらに、実際に事業を立ち上げ、運営するステージまでを支援していきます。
また、『S-ベース』に併設する学生寮『G-ドーム』に居住する学生たちにとって、日常的にアントレプレナーシップの醸成やチャレンジ精神を掻き立てられる環境が提供されるのも特徴です。

コンセプト

【コンセプト】
関西学院大学の教育・研究活動を核として兵庫県や三田市、企業、学校、住民などが集い、交流・協働しながら、以下の事項に取り組むことで、地方創生に資する社会変革の実践拠点になります。

①起業家の育成:
社会課題を解決するための「起業」を多角的に支援する

学生やここに集う人々が、さまざまな社会課題に向き合い、連携・協力しながらその解決に取り組み、実践としての「起業」を経験する。そのために必要な理論と実践を学ぶ「教育」、ネットワークを築く交流の「場」、事業化に挑戦する「機会」を提供する。

②研究成果の社会実装:
大学で創出された「知」を起業に結び付ける

大学で創出された研究成果を基に、教員・学生、起業家、金融機関、ベンチャーキャピタル等が有機的につながり、アイディアの醸成や社会実装に向けた試行・チャレンジを繰り返す「共創の場」を形成することで新規ビジネスに結び付ける。

③地域課題の解決:
対話をもとに、「地域力」の向上に貢献する

住民、自治体、学生、教員、企業等が、各々の目線で生活上の身近な課題を共有し、対話しながら解決する力を高め合うことで、「地域力」の向上と「まちづくり」に貢献する。

施設1F

施設2F

【施設構成】
本施設は2階建てで「フリーエリア」「会員(無料)エリア」「会員(有料)エリア」3つのエリアから構成される約1,000㎡の建物です。
1階エントランス前に広がる「フリーエリア」は、イベントやセミナーなどが開催できる収容定員150名のワークショップルームやカフェ、チャレンジショップを併設したスペースとなっており、開館時間中、誰でも利用できる出会い・交流創出の場となります。
また、「会員(無料)エリア」は、会員登録(無料)をした利用者のエリアとなり、プロジェクトスペースやミーティングルーム、3Dプリンターなどの機器を備えた“デジタルファブリケーションエリア“、映像撮影が可能な”VRスタジオ“など、起業実践の場として活用できます。
2階「会員(有料)エリア」は、レンタルオフィス5室に加え、コワーキングスペースやオープンキッチンを備えたコミュニティエリアを設けており、有料会員専用のフロアで、事業を進める拠点として24時間利用することができます。

【支援体制】
起業に興味・関心のある方、起業のための準備を進めている方、さらにはすでに起業した方など、「起業」という形で夢を実現しようとしている方々に向けて、セミナー、交流イベント、専門家相談(法律、経営、資金調達など)などのメニューを用意し、支援する体制を構築します。
また、地域課題の解決やコミュニティ形成を推進するために、地域に根ざした活動をしている諸団体とも連携します。

【2024年度の取り組みについて】
2025年度の開設に向けて、本施設を企業、住民の方々に知っていただくこと、またこれから協働する方々とのネットワークを築いていく必要があると考えています。そのために、開設の前年度となる2024年度から、以下のようなワークショップなどを開催予定です。
①地域連携ワークショップ
地域の企業や団体と学生が協力し、地域社会の課題解決に取り組むプロジェクトの提案や課題に対する創造的な解決策を考えます。
②地域創生ワークショップ
「ローカル×アントレプレナーシップ」をテーマに地域で活躍する起業家のケーススタディを紹介したり、地域における起業・新規事業立ち上げ講座を実施します。
③中高生向けアントレプレナーシップ育成ワークショップ
自分の将来や世界の未来等をテーマにブロックを用いて創造的なアプローチのワークショップを開催します。
④大学発スタートアップおよびスタートアップエコシステムに関するイベント
スタートアップに関する国の施策や大学発研究開発型スタートアップの成功事例、さらにはベンチャーキャピタルによるトークセッションや事業化相談会、個別メンタリング等を実施します。

『創新寮 Genesis Dorm【G-ドーム】』の概要

4階建て・4棟からなる300人規模の学生寮を整備します。
本学の学生寮の名称には、伝統的に聖書に基づく二字熟語を冠してきており、今回整備する学生寮には“始まり”を意図し『創新寮 Genesis Dorm【G-ドーム】』と名付けました。
理系を中心としたKSCで学ぶ学生は、大学4年間のみならず大学院に進学しても継続して入居でき、キャンパスから徒歩圏(正門から3分)に立地する『G-ドーム』を拠点に、安心して学習・研究に専念することができます。
学生が生活する約14㎡の個室には、備え付けの家具(ベッド・勉強机・収納棚)があり、スーツケース一つの荷物ですぐに学生生活を始めることができます。
また、洗面台、シャワーブース、トイレを個室に完備しており、学生寮という共同生活においても、衛生面・身支度に必要な設備はプライベート空間で完結する仕様となっています。さらに学生が居住する各フロアには、キッチンを備えた約57㎡の共用リビングがあり、近くの部屋の寮生と自由な時間を過ごすことができます。
また、『G-ドーム』の特徴として、1階にプライベートな時間を寮生同士でより充実して過ごせるよう、ダンススタジオ、音楽スタジオ、シアター、和室、ラーニングルーム、シェアキッチンルーム、カフェテリアなど、グループで自由に利用できる多彩な空間を配置しており、浴場も完備しています。
寮食堂の機能も備えたカフェテリアでは栄養管理された朝食・夕食をとることができ、半セルフ方式でご飯のボリュームは自分で調節することができます。
寮居住費用は、月額6.5~7万円(寮費、光熱水費、インターネット接続料を含む)、入寮費6万円(入寮時1回のみ)で、カフェテリア(寮食堂)での食事代は朝食200円/回、夕食440円/回を予定しています。
2025年度新入生の寮生募集のスケジュールは以下の予定です。
・第Ⅰ期:11月後半~12月初旬
・第Ⅱ期:2月中旬

写真4
寮個室
写真5
共用リビング
写真10
ダンスルーム
写真12
カフェテリア

フィットネスジム FIT365(商業施設)

商業施設として、24時間365日利用可能なフィットネスジム「FIT365」が出店します。関西学院大学生だけでなく、住民の方をはじめ一般の皆様も利用が可能です。
月会費は2,980円(税別)で、家族3名まで無料で利用することができます。
本格的なトレーニングマシンを設置しており、女性の方が安心して利用できる「女性専用エリア」も設定いたします。また、ヨガなどの健康・スポーツイベントの開催も検討しています。

環境への配慮

関西学院大学では、政府による目標「温暖化ガス排出量を2030 年に2013 年比46%削減」等を勘案し、『C-ビレッジ』における各施設の環境性能について以下の指標の達成を実現いたします。
【C-ビレッジ全体】CASBEE評価Aを取得。
【S-ベース】ZEB Ready (BEI 値=0.49)を取得。インテリアに地元産材を活用した家具導入を検討。
【G-ドーム】約50KWの太陽光パネルを設置することでZEH Ready(BEI 値=0.49)を取得。

耐震安全性について

【S-ベース】、【G-ドーム】※、【商業施設】の各施設における大地震時の耐震性能は、建築基準法で定められる数値の1.25 倍の安全性を確保した設計としています。
 ※同施設における壁式構造は構造安全性が高く大地震時の計算が法律で求められないため、計算で別途確認

備考

本資料の内容は2024年4月17日時点の情報であり、今後内容・料金等が変更になることがあります。

【ご参考】
■C-ビレッジ

【所在地】
三田市学園4丁目2番(カルチャータウン地区センター南ブロック用地)18,270.75㎡
【面積】
総延べ床:約11,000㎡(内訳 S-ベース:約1,100㎡、G-ドーム:約9,300㎡、商業施設:約600㎡)

■関西学院大学概要
1889年に宣教師ウォルター・ラッセル・ランバス氏により設立された学校で、1932年に大学令により「関西学院大学」に、1948年には新制大学となる。現在、キャンパスは兵庫県西宮市と三田市、大阪・梅田、東京・丸の内に所在。総合大学として14学部(神、文、社会、法、経済、商、総合政策、人間福祉、教育、国際、理、工、生命環境、建築)と14研究科を擁する。

■神戸三田キャンパス概要
開設:1995年4月
所在地:〒669-1330 兵庫県三田市学園上ケ原1番
敷地面積:351,000㎡(今回の開発用地を除く)
学生数:6,053人(2023年5月時点)

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