2024.01.19.
商学部・石淵ゼミが(株)カフェとの共同で 「濃厚ショコラとドライフルーツのテリーヌ」を開発

関西学院大学の石淵順也・商学部教授のゼミは、株式会社カフェ(本社:大阪市中央区、代表取締役:森井良幸)との共同により、美容に良く、環境にも優しいスイーツ「濃厚ショコラとドライフルーツのテリーヌ」を開発しました。石淵ゼミはマーケティングリサーチや消費者行動論を研究しており、環境負荷軽減に貢献するエシカル食材*を活用し、フードロスなどの社会課題を解決するための取組みとして、産学連携にてこのたびの商品開発を行いました。本商品は1月25日(木)に関西学院会館内レストランポプラにて発売されます。
*エシカル食材…環境や社会、人に配慮した食品。廃棄食材、輸送距離の短い地元食材、フェアトレード食材、有機栽培食材など。

商品概要
商品名       : 濃厚ショコラとドライフルーツのテリーヌ
使用エシカル食材  : 「福寿 純米吟醸酒粕」(株式会社神戸酒心館)
           フェアトレードチョコレート (エクアドル、サントメ・プリンシペ、ペルー、ドミニカ共和国産)
その他の使用食材  : ドライフルーツ(アプリコット、アーモンド、くるみ)など
販売場所      : 関西学院会館内レストランポプラ(テイクアウト販売およびレストラン内提供)
発売日・価格    : (テイクアウト販売) 2024年1月25日(木)・3,500円(税込)
            (レストラン内提供) 2024年2月1日(木)・700円(税込)
                       ※同商品入り皿盛りデザートとして提供

商品の特徴
「『気づいたらSDGs』を実現する魔法のスイーツ」をコンセプトに、「福寿 純米吟醸酒粕」やフェアトレードチョコレートなどを使ったスイーツ。日本酒の製造工程で生まれる酒粕は再利用されず、廃棄されることもありますが、同食材を活用することで食品廃棄削減に取り組みます。また、エクアドル産などのフェアトレードチョコレートを使用することで途上国の経済発展に貢献します。
濃厚なチョコレート、酒粕のほのかな香りとコク、ドライフルーツの酸味が絶妙にマッチし、濃厚で深い味わいを楽しめます。酒粕はビタミン B群、食物繊維などの多くの栄養素を含んでおり、美容と健康に良いと言われています。

取組みの背景
石淵ゼミではこれまでも旅行会社と共同してSDGsを学ぶツアーを企画するなど、マーケティングを活用しながらSDGsに貢献する取組みを行ってきました。また、京阪HDグループである株式会社カフェもフェアトレード食材の使用やフードロス削減に取り組んできました。今後のSDGs実現を担うZ世代である本学学生と、株式会社カフェとの思いが一致し、本プロジェクトの実現に至りました。

具体的な取組み内容
ゼミ生は2024年度春学期授業内で食材廃棄の実態やエシカル消費*に関する研究を学びつつ、6月にエシカル食材の探索とメニュー開発に着手。SDGsへの貢献と美味しさの両立を目指して4つのチームに分かれて取り組みました。各チームで議論を重ねコンセプト発表を経て、10月にチームごとに最終発表を行いました。選考にあたっては本学の教職員、株式会社カフェの社員が参加しました。
*エシカル消費…地域の活性化や雇用なども含む、人や社会・環境に配慮した消費行動(消費者庁『消費者基本計画』2015年,p.27)

商品に込めた学生の想い
私たちは「『気づいたらSDGs』を実現する魔法のスイーツ」をコンセプトに商品化を進めてきました。企画から販売に至るまで、テリーヌのレシピや商品名、パッケージのデザインの細部に至るまで議論を重ねました。含まれる酒粕の含有量やドライフルーツの選定、興味を持ってもらえる商品名やコピー案の決定、関学生らしさと学生の思いが伝わるパッケージデザインや販促施策のアイデアなど、私たちの考えたコンセプトが多くの方に理解していただけるよう試行錯誤してきました。「濃厚ショコラとドライフルーツのテリーヌ」が人々の日常に潜むちょっとした「ワガママ」を叶える素敵なスイーツとしてより多くの方々に受け入れられ、「気づいたらSDGs」を体験することでフードロス問題や健康的な生活を考えるきっかけになることをゼミ生一同心より願っています。

プロジェクトの感想
「学生生活最後の集大成としてこれまでに学んだマーケティングの知識やプロジェクトの経験を活かし、SDGsに貢献でき、レストランポプラの目玉となるスイーツを開発したい」という思いで取り組みました。想定するターゲットに本当に受け入れてもらえる魅力的な商品になっているのか、議論と分析を繰り返すなかで、思うようにいかず難しさを感じることもありましたが、今まで気がつかなかった発見も数多くありました。今回のプロジェクトに協力していただいたすべての皆様に感謝するとともに、「気づいたらSDGs」というコンセプトが受け入れられ、SDGsの実現に少しでも貢献できれば、大変嬉しく思います。