2023.12.07.
円安・インフレなどに対応する留学支援 2024年度に留学する全学部生を対象に総額約1.7億円の支援金支給を決定

関西学院大学(兵庫県西宮市、学長:森康俊)は円安やインフレ、留学プログラム費の高騰などが継続している状況を受け、2024年度に実施される海外派遣プログラムに参加する全学部生を対象に緊急留学支援金を支給することを決定しました。支援金は申請のあった全学部生を対象とし、総額は約1.7億円で、約1900名の学生が該当する見込みです。

学生の国境を超えた学びを大切にしている本学は、従来から海外派遣プログラムに参加する学生に対し返還不要の奨学金を支給してきました。このたびの支援金は奨学金に加えて支給するものであり、学生の留学の機会を後押しします。なお、同制度は2022年度から設けており、2022年度は1369名の学生に総額約1.2億円を支給しました。

*2023年度は申請受付前のプログラムがあるため、対象人数、支給総額は現時点では未確定となります。

2024年度の奨学金・支援金一覧

留学プログラム

奨学金額

支援金額

ダブルディグリー留学

     月額10万円

15万円

交換留学 1年

30万円

15万円

交換留学 1学期

15万円

7.5万円

長期留学 1年

50万円

25万円

長期留学 1 学期

25 万円

12.5 万円

中期留学

20 万円

10 万円

国際社会貢献活動

30 万円

15 万円

短期プログラム

アジア:3 万円

アジア以外:5 万円

8 万円

オンラインプログラム

2 万円

背景

本学は1889年の創立以来、伝統的に国際化に取り組んでおり、2014年度に文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業に採択され、2018年度には協定校への派遣学生数で日本一(独立行政法人日本学生支援機構「協定校等に基づく日本人学生留学状況調査」)を達成しました。しかし、コロナ禍により2020年3月以降、ほとんどの留学プログラムが中止を余儀なくされ、その当時に入学した学生は留学機会を逸する状況が続いていました。2022年度より留学プログラムの再開が本格化しましたが、円安やインフレ、燃油サーチャージの高騰による航空運賃の値上がりなどプログラム費は上昇し続けており、経済面から留学を躊躇せざるを得ない状況が発生しています。そのような困難な状況においても学生が在学中に留学の機会を失わず、希望通り海外へ挑戦できるよう後押しをしたいという思いから、2024年度の支援金支給を決定しました。

森康俊学長のメッセージ

新型コロナウイルス感染症の行動制限がなくなり、観光におけるインバウンド同様、海外からの留学生受入は順調に回復しました。一方、本学から海外への派遣は、物価高・円安に加えて、国際情勢への不安も重なり、マインドが冷え込んでいる傾向もあります。スクールモットー “Mastery for Service ” を体現する、創造的かつ有能な世界市民を育むことを使命とする本学として、学生時代の貴重な留学機会を逸することのないようにサポートしてまいります。

本学が提供する海外派遣プログラム

以下の「関西学院大学 国際教育・協力センターHP『プログラムから探す』」よりご覧ください。

関西学院大学 国際教育・協力センターHP関連リンク