2023.11.17.
産官学連携による 大阪市西成区の課題解決・魅力向上プログラム実施のお知らせ

エイチ・ツー・オー商業開発 × 関西学院大学人間福祉学部 × 西成区役所

エイチ・ツー・オー リテイリンググループの株式会社エイチ・ツー・オー商業開発(本社︓大阪市西成区、以下「H2O商業開発」)と関西学院大学人間福祉学部(兵庫県西宮市)、大阪市西成区役所(大阪市西成区)は、大阪市西成区の地域課題を学びあい、その解決に向けたアイディアや魅力創出を目的として、「産官学連携による西成区の課題解決・魅力向上プログラム」(以下「本プログラム」)を下記要領にて実施します。 本プログラムは西成区役所が、西成区に本社を置くH2O商業開発と同区の地域再生に取り組む関西学院大学の白波瀬しらはせ達也・人間福祉学部教授を繋いだことをきっかけに実現いたしました。

開催要領

参加者︓エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社 サステナビリティ推進部
    H2O商業開発 サステナビリティ事業推進部
    関西学院大学人間福祉学部社会起業学科の1年生~4年生 約20名
    西成区役所 総合企画課

(第1回目) 日時︓2023年11月20日(月)16︓30~18︓00(予定)
      場所︓エイチ・ツー・オー リテイリング 本社オフィス
      内容︓H2Oグループによる座学と参加者同士のディスカッションを通じて、学生がエイチ・ツー・オー リテイリンググループのサステナビリティマネジメントと
      H2O商業開発における実際の取り組みを知る。
(第2回目) 日時︓2023年12月2日(土)10︓00~15︓00(予定)
      場所︓大阪市西成区内各所
      内容︓西成区でのフィールドワークを通じて、学生が同区の魅力や課題解決に向けた取り組みを学ぶ。
(第3回目) 日時︓2023年12月18日(月)16︓30~18︓00(予定)
      場所︓西成プラザ(大阪市西成区太子1-3-4 太子中央ビル2F)
      内容︓過去2回のプログラムを踏まえ、学生が西成区の課題解決や魅力創出に関するプレゼンテーションを実施する。

■白波瀬達也教授のコメント

西成特区構想は8分野(貧困、福祉、医療、安全・安心、子育て、教育、観光・にぎわい、まちづくり)の取り組みを通じて西成区の活性化、イメージアップ、若者や子育て世帯の流入・定住促進などを目指しています。私は2018年から同構想の有識者として主に就労や福祉の課題に向き合っています。近年はかつて目立っていたホームレス問題や環境面の課題は解決傾向にある一方、若者や子育て世帯の流入・定住促進は、なお一層の取り組みが必要です。そこで鍵になるのは若者の新しい視点をまちづくりに組み込んでいくことです。この産官学連携では社会課題の解決に強い関心を持つ学生の見解を活かしながら西成区の課題解決に向けたアイディアを検討し、学生とともに西成区の魅力創出に向けた提案にチャレンジしたいと考えています。

三者の役割と目的

H2O商業開発は、本社所在地であり創業の地である西成区の活性化に協力するとともに、グループ他企業店舗のある地として、西成区における今後のサステナビリティ経営の在り方を模索いたします。
関西学院大学は “Mastery for Service(奉仕のための練達)”を体現し、「世界市民」として世の中の課題を解決する人材を育成しています。本プログラムはその教育活動の一環であり、学生が実際の企業や行政の現場でフィールドワークを行い、地域課題の解決に向けた施策を知り、自らアイディアを考えることに取り組みます。また学生が卒業後も生涯にわたり、地域課題の解決に貢献するマインドを醸成します。
西成区役所は、第3期西成特区構想に掲げる目標の実現に向けて、行政視点にはない、営利企業や学生のアイディアを得、今後の取り組みの具体化への参考、さらには軸となる取り組みとなることを期待しています。
加えて、三者ともが本プログラムを通して相互関係の醸成を図り、さらなる活動へつなげることを期待しています。

今後の展開

本プログラムの参加者や地域の方の反応を踏まえ、それぞれの立場でその効果などを検証します。そのうえで、改善点を探りつつ、本プログラムのさらなるブラッシュアップや、西成区地域課題への具体的な取り組みへの展開なども検討する予定です。

(共同リリース・関西学院大学)産官学連携による大阪市西成区の課題解決・魅力向上プログラム実施のお知らせPDFリンク