2023.09.01.
関西学院大学が「南海トラフ地震等対策本部」を設置
―発災前から対策本部を立ち上げる新たな試み―
関西学院大学(兵庫県西宮市、学長:森康俊)は9月1日(金)、「南海トラフ地震等対策本部」(以下、対策本部)を設置しました。当対策本部は、南海トラフ付近プレート境界で発生が予想される巨大地震への事前・事後対応のために設置するものです。対策本部長を森康俊・学長が務め、授業実施中の発災に備え資機材を整備するとともに、帰宅困難者に対応する食品・飲料水を備蓄します。また、学内の災害復興制度研究所(※)とも連携し、減災・事前復興に取り組む予定です。
この取り組みの特徴は、発災前に設置することです。授業実施中の発災に備え、学生・教職員の安全確保を第一とし、公共交通機関が一定時間運行見合わせとなることを想定して、帰宅困難者に対応してまいります。また、すでに取り組みを進めている備蓄にはフードローテーションも採用し、食品ロスを抑え、防災意識を高めながら、発災時への対策を万全にする計画です。対策本部会議は年2回の開催を念頭に置き、本年10月に第1回を開催予定です。
関西学院大学は発災時の学生・教職員の安全確保を図るとともに、社会的責任を果たすべく、危機対応のための体制を定めてまいります。
※「関西学院大学災害復興制度研究所」について 関西学院大学は阪神大震災によって23人の学生・教職員を失いました。激甚被災地・西宮にある大学として、その直後から、学生を中心とした震災救援ボランティア活動や各学部の教員による復旧・復興の研究が行われてきました。災害復興制度研究所は、2005年1月17日、阪神淡路大震災からちょうど10年の節目に誕生。
人文・社会科学を中心にした「復興」制度の研究に焦点を合わせる点では全国唯一の研究所です。