2023.07.14.
2025年4月 大学院 理工学研究科に 「建築学専攻 博士課程前期課程(仮称、設置構想中)」の新設、 ならびに「既存専攻の名称・定員変更」を予定

関西学院大学(兵庫県西宮市、学長:森康俊)は2025年4月、大学院理工学研究科に「建築学専攻 博士課程前期課程(仮称、設置構想中)」の新設、ならびに「既存専攻の名称・定員変更」の準備を進めています。複雑化・多様化する国内外の建築学に対するニーズに対応し、高度な工学的技術と幅広い教養、国際感覚を兼ね備えた建築技術者を養成してまいります。また、既存専攻については、2021年4月に再編した理系学部の教育と連携して、分野や領域を横断したより融合的な研究・教育を推進するために、名称・定員を変更します。
なお、設置計画等は予定であり、内容は変更となる可能性があります。最新の情報は大学ホームページ等で随時発信してまいります。

建築学専攻の新設について

【専攻の概要】

■開設時期:2025年4月(予定)
■開設場所:関西学院大学神戸三田キャンパス(兵庫県三田市学園上ケ原1番)
■修業年限:2年
■入学定員:60名(収容定員:120名)
■取得学位:修士(工学)
■養成する人材:
安全・快適で美しい建築および都市空間の計画や設計、運営等に関する専門的知識と技術を有して、グローバルな視点で建築と都市の未来を創造する知識と能力を有する人材を養成します。

【設置の理念】

現在、世界ではアジア・アフリカ諸国を中心に急激な都市化と人口増加が進むとともに、地球規模での環境問題が深刻化しています。また、自然災害が頻発するなかで安全・安心への要求がいっそう強まるとともに、情報技術の急速な進化は都市や建築のすがたとマネジメント手法を大きく変えつつあります。
国内に目を転じると、少子高齢化と人口減少に伴って人々の生活スタイルと社会構造が変化するなかで、都市空間の成長・拡大から再生・再編のための新たな計画手法の開発が求められています。また、個々の地域社会では、最先端のデザインや技術の導入と固有の生活文化の継承との両立が課題となっています。
このような社会的要請に応えるため、本学は2021 年4 月に建築学部を開設しました。今後さらに建築学に対するニーズと期待は大きく変化・複雑化し、高度な工学的技術の修得はもとより幅広い教養と国際感覚をもつ建築技術者の養成が求められています。
本学は2025年4月、大学院理工学研究科に「建築学専攻 博士課程前期課程(仮称、設置構想中)」を新設し、社会が求める人材の育成と研究の推進が可能となる高度な教育・研究の場を提供します。

【研究の柱となる分野】

【専攻修了時に身につける能力】

① 工学的知識と技術をベースにして、魅力的で持続可能な建築や都市空間をつくるための計画・デザイン技術およびそれらを運営・管理するためのマネジメント知識。
② 建築空間、都市空間そして地域社会を連続的かつ一体的なものとしてとらえ、相互の関係性について深く理解し計画できる能力。
③ 語学力、コミュニケーション力はもとより日本やアジアの建築及び都市の特徴や文化について誇りをもって解説できる能力。
④ 最先端の建築技術やデザイン力に加え、人文科学・社会科学の成果をふまえた地域性や歴史的文脈の解釈など、幅広い観点から建築、都市空間の創造に取り組むことができる能力。
⑤ 人々の安全や財産に深く関わるとともに公共財としての側面をもつ建築に、専門家としての高度な倫理観をもって携わることができる能力。
⑥ 建築や都市デザインは多様な専門家および住民との共同作業であることを理解し、一連のプロセスにおいて謙虚さと協調性を尊重しながらリーダーシップを発揮できる能力。

既存専攻の名称・定員変更について

■理・工・生命環境・建築学部との連携、専攻名と専門分野のつながりを明確にするために、1研究科10専攻体制となります。
■既存専攻(9専攻)で、約100名の定員を増加し、理系人材ニーズにも対応します。
■先進エネルギーナノ工学専攻以外の既存専攻(8専攻)は、理系学部の学科・課程に合わせた名称となります。
■神戸三田キャンパスは、国連SDGs #7のゴールに掲げられた「Sustainable Energy(持続可能なエネルギー)」を重点研究テーマに設定し一大研究拠点を形成しています。これと明確に対応する専攻を大学院に設置することで、神戸三田キャンパスの活性化に寄与します。

神戸三田キャンパスホームページ関連ページへのリンク

※名称変更にあたり、研究領域や教育課程、教員組織、学位等の変更はありません。

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