2023.02.15.
商学部・石淵ゼミが神戸酒心館と共同開発

日本酒の未来を神戸の老舗酒蔵と切り拓く

Z世代向けの日本酒「Petit ju(プティジュ)」を発売(2/21)

マーケティングリサーチ・消費者行動論を専門とする商学部・石淵順也教授のゼミ生が産学連携のプロジェクトとして株式会社 神戸酒心館と共同で、Z世代をターゲットにした日本酒「Petit ju(プティジュ)」を開発しました。神戸酒心館より2月21日(火)から発売されます。
このプロジェクトは、日本酒の飲酒人口の低下が顕著となる中、次世代の飲み手となるZ世代にどのようにアプローチすべきか、その解決策のひとつとして石淵ゼミ生を中心にスタートしました。ゼミ生は、Z世代向けの日本酒を開発するにあたり、昨年4月から日本酒市場の実態把握から商品開発までの流れを学び、コンセプトの策定及びラベルデザインの開発までを担当しました。お酒の味わいについては、数種類のお酒を学生自らが試飲評価し、独自にブレンドしてZ世代に受け入れられる味わいを追求。3グループに分かれたゼミ生がそれぞれのコンセプトに基づいた味わいを昨年11月に発表し、神戸酒心館の社長をはじめとする社員が選考にあたりました。
商品化が決定した「Petit ju(プティジュ)」はホテルに滞在しながらバカンスを楽しむ「ホカンス」をコンセプトに考案されたお酒。優雅な気分とゆったりとした時間を感じてもらえるよう、華やかでフルーティーな味わいを残しつつ、アルコール感が強くならないよう甘さを引き出した味わいが特長です。
当商品は、神戸酒心館の蔵元ショップ「東明蔵」(とうみょうぐら)にて発売を開始します。2月24日(金)には、石淵ゼミが消費者の声や自分たちの思いを伝えるべく、店頭での販売を担当する予定です。
本取り組みは、日本酒の未来を次の時代を担うZ世代が老舗酒蔵とともに切り拓くことをテーマとしたものです。

画像はイメージです

【Petit ju(プティジュ)】
■麹米・掛米:兵庫県産米
■容量:300㎖
■アルコール分:14度
■精米歩合:70%
■価格:693円(税込)
■発売日:2023年2月21日(火)

プロジェクト概要

6/13 Kick off
 目的の共有、ブラインド調査
7/7 評価データ分析結果の発表と議論
 分析結果に基づきZ世代の好きな日本酒の検討
9/21 コンセプト発表と試作
 班毎にコンセプトを体現する日本酒の試作
10/17 集合官能調査
 試作のブラインド調査
11/10 分析結果の発表と商品決定
12月~1月 商品名決定、瓶・ラベルデザイン

商品に込めた学生の想い (参加学生の声)

私たちはホカンスをコンセプトの中心に日本酒作りを進めてきました。ホカンスとはホテルでの滞在目的とした楽しみ方で「ホテル」+「バカンス」の造語です。Z世代に馴染みの無い日本酒を、より身近な存在に感じてもらうためにどうすればよいのかを考え、このコンセプトとなりました。
味は徹底した調査を踏まえ、Z世代好みのフルーティーな味わいに、パッケージもインスタグラムなどのSNSでの映えを意識したデザインに仕上げました。Petit juがZ世代に広く受け入れられ、日本酒業界が今以上に盛り上がることを願っています。

 

プロジェクトの感想 (参加学生の声)

・『日々のゼミ活動で得た知識や学びを活かし、Z世代に刺さる日本酒開発を実現する』。この目標を胸に一心に取り組んできました。ゼミの強みでもある市場や消費者の分析を活かせた一方、Z世代に日本酒を身近な物にしてもらう解決策に試行錯誤し、議論が絶えない日々を送りました。ですが、その難しさがあったからこそ、新たな発見にも出会い、有意義な時間を送ることが出来ました。このプロジェクトに協力して下さった皆様に感謝するとともに、Petit juを通して、私たちが商品化にかけた想いが伝われば、大変嬉しく思います。
・今回のプロジェクトでは、私たちを含むZ世代がターゲットとなる日本酒の新商品開発でした。そのため自分自身が商品を選ぶ際の惹かれるポイントや重視していることは何なのかを模索し、振り返るキッカケともなりました。また、今回は3グループに分かれての活動であったため、同じテーマでもグループごとに視点や分析方法が異なり、新たな発見が多くできたプロジェクトであったと思います。

店頭販売

下記日程にて、学生による店頭販売を実施いたします。

日時:2023年2月24日(金)
   10:00-12:00、13:00-15:00、16:00-18:00
場所: 神戸酒心館 東明蔵