2022.05.24.
アトゥール・カレ国連事務次長が来学 国際連合への人的貢献を学生にむけて講演

到着したカレ事務次長を歓迎する神余・国連・外交統括センター長

到着したカレ事務次長を歓迎する神余・国連・外交統括センター長

国際連合のアトゥール・カレ事務次長(オペレーション支援担当)が5月19日、西宮上ケ原キャンパスに来学し、村田治・学長、村上一平・理事長らと懇談しました。
訪日の際は東京での滞在が多かったカレ国連事務次長。本学の「大学院副専攻 国連・外交コース※」で教鞭をとる神余隆博・国連・外交統括センター長(元駐ドイツ大使、元国連日本政府代表部大使)や久木田純・SGU招聘客員教授(元国連児童基金・UNICEF カザフスタン事務所代表)と20年以上の親交があることによって来学が実現しました。

※主専攻の研究科(修士・専門職)に所属しながら副専攻として履修する国連・国際機関などの職員養成に特化した日本初の包括的なプログラムです。

懇談する村上・理事長(左)、村田・学長(中央)、カレ事務次長(右)

懇談する村上・理事長(左)、村田・学長(中央)、カレ事務次長(右)

懇談では、日本人初の国連職員でもある明石康・学長特別顧問(元国連事務次長)がカレ国連事務次長の「先生」のような存在だったこと、その影響で自身が国連平和維持活動(PKO)に関心を持ち、その後のキャリアパスを描いたというエピソードが披露されました。国連・外交コースについても、「国際連合への人的貢献という側面で、同コースは重要な役割を果たしている」と高く評価するコメントがありました。

講演で質問する学生

講演で質問する学生

その後、カレ国連事務次長は「大学院副専攻 国連・外交コース」開設5周年を記念したシンポジウムに登壇。自身が率いるオペレーション支援局には現在、約20人の日本人職員が従事していることに触れ、PKOへの日本の貢献事例を紹介しました。学生に対して「チームマネジメントでは、一人ひとりの希望や価値観を理解した上で取り組むことが重要」「変化を起こす原点は論理。ただ論理だけでは人を説得することはできず、変化は起こせない。論理をベースに行動する必要がある」と説明。「学生でもPKOに関わる機会があるか?」という会場からの質問に対して「国連諸機関に派遣される国連ユースボランティア等のインターンシップが関西学院大学には揃っており、学生でも国際貢献活動に関わることができる。コロナ禍の今は、リモートを使ったハイブリッド型の活動もあるので、積極的に関わってほしい」などメッセージを送りました。

シンポジウムの詳細は、国連・外交統括センターのページをご覧ください。

アトゥール・カレ国連事務次長によるシンポジウムを開催(5/19)関連ページへのリンク