2022.05.20.
アトゥール・カレ国連事務次長によるシンポジウムを開催(5/19)

5月19日(木)、「大学院副専攻 国連・外交コース開設5周年記念シンポジウム」(主催:関西学院大学、後援:内閣府) として、アトゥール・カレ国連事務次長(オペレーション支援担当)による講演会及びパネルディスカッションを、本学西宮上ケ原キャンパスにて対面とオンラインウェビナーのハイブリッド形式で開催しました。
シンポジウムのテーマは、“UN Peace Operations: Critical Contributions of Japan”。キャンパスで対面参加の本学学生約150名、オンライン参加約50名(一般参加者含む)の計約200名が受講しました。

講演会・シンポジウムに先駆け、村上一平 理事長、村田 治 学長、神余隆博 国連・外交統括センター長等がカレ国連事務次長に歓迎の意を表し、歓談されました。また、短時間ではありましたが新緑の西宮上ケ原キャンパスを散策されました。



アトゥール・カレ国連事務次長は2019年1月に現職に就任。それ以前は2015年3月より国連フィールド支援担当事務次長の職務に就いておられました。 
カレ国連事務次長は、本部およびフィールド勤務で培った戦略的マネジメントと革新的な改革の手腕に定評があり、直近では国連事務総長が掲げる重要な取り組みの一環として、国連のマンデート遂行に関する効果・効率を向上させ透明性及び説明責任を高めるために実施された「マネジメント改革に関する事務総長組織内レビュー」において共同議長を務めておられます。 

 シンポジウム第1部はカレ国連事務次長による講演で、国連PKOへの日本の貢献事例の紹介を軸に、国際貢献活動における日本の役割の重要性をご講義くださり、この分野に関心を寄せる受講者・参加者は熱心に聴き入っていました。

第2部のパネルディスカッションには、カレ国連事務次長、山本忠通氏(元国連事務総長特別代表(アフガニスタン担当) )、久島直人氏(内閣府国際平和協力本部事務局長)、キハラハント愛氏(東京大学大学院 総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム教授)が登壇されました。
神余隆博 国連・外交統括センター長(元駐ドイツ大使、元国連日本政府代表部大使)をモデレーターとして、各パネリストのご講演に続く意見交換では、今後の日本の国際平和貢献には、更なる多様性と、専門的な人材の参画、若い世代の育成が不可欠であること、そしてPKOへのより深い理解が浸透することが求められている事なども提言されました。

この分野を学び、国際機関で活躍する事を目指す学生たちにとっては非常に励みになる貴重な機会であり、一般参加の皆様には、より関心を深めていただけたような意義ある講演会・シンポジウムとなりました。


【5/25(水), 6/2(木), 6/4(土) 関西学院大学 大学院「国連・外交コース」説明会・公開授業のご案内】
本学では、2022年7月より、大学院「国連・外交コース」2023年度生出願(1次募集)の受付を開始いたします。
「国連・外交コース」は、主専攻の研究科(修士・専門職)に所属しながら副専攻として履修する国連・国際機関などの職員養成に特化したプログラムです。国連職員はもとより、外交分野や国際公共分野のリーダーなど、世界の様々な課題を解決するプロフェッショナルな人材を養成することを目的としています。

募集説明会では、コースの詳細や具体的な申請方法等をご説明するとともに、実務経験豊かな講師陣やキャリア支援のプロセス、提供予定の授業科目の具体的な内容などについてもご紹介いたします。詳しくは下記Webページをご覧ください。
https://www.kwansei.ac.jp/unfa/unfa_017946.html