[ 国連・外交統括センター ]大学院 国連・外交コース修了生・卒業生の声

※内容は取材当時のものです。

修了生の声

<修了後の進路>
国際物流企業勤務を経て2022年よりJICA(独立行政法人国際協力機構)勤務

織田 雄太郎 さん
2019年3月 国際学研究科 修了
2017年3月 国際基督教大学 教養学部 卒業


2019年に本コースを修了後、民間企業での経験を経て、現在は念願であった国際協力の仕事に従事しています。 在籍時には各専門分野の先生方と英語でのハイレベルな授業を通じて、多くの知識・経験を得る事ができますが、本コースの更なる魅力は修了後もそれぞれの修了生に沿う形で、親身なキャリアサポートを受ける事ができる点にあると感じます。 私自身現状に満足せず、世界の平和に少しでも貢献すべく、これからも精進していきます。

<修了後の進路>
英国大学大学院修士課程修了及び国内大学大学院博士課程進学
2022年より外務省専門調査員として在ネパール日本大使館勤務

内藤 早百合 さん
2019年3月 総合政策研究科 修了
2017年3月 関西学院大学 総合政策学部 早期卒業


国際公務員や外交官は、専門性や学歴・職歴を着実に積んでいくことが求められる職業だと思います。そのためには私は志を共にする仲間の存在と情報収集の場が大切だと感じています。当コースはこれらを与えてくれた場所であり、修了後の今も変わりません。内容の濃い授業やインターンの経験は、私の思考の土台となっていると感じますし、教授方や職員の方々から受けられる手厚いキャリアサポートは、目標に取り組む上でとても心強い存在です。

<修了後の進路>
2020年より認定NPO法人難民支援協会(JAR)勤務

松田 寛史 さん
2020年3月 人間福祉研究科 修了
2018年3月 同志社大学 社会学部 卒業


私は本コースのプログラムで国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所のインターンシップに参加し、大学院の別のプログラムでUNHCRインド事務所のインターンシップにも参加しました。本コースの先生方と事務局のサポートにより実現できたこの2つのインターンシップへの参加経験は、難民の方々を支援する現職に大変役立っています。 また、最前線で活躍される国連及び国際機関職員の方々の講義等は、人道支援に携わる上で大切な指標となっており、グローバルな環境でのプレゼンテーションや積極的な発言が求められる本コースでの経験も、今の現場に活かされています。学んだことを糧に、今後も全ての人々の人権の尊重や社会正義の為に精進していきます。

本学卒業生の声

これまでにも多くの本学卒業生が国際公共分野で活躍しておりますが、その中から3名の方をご紹介します。

UNDESA(国連経済社会局)ニューヨーク本部勤務

丸一 大輔さん
2012年 関西学院大学 文学部 卒業


私は在学時に関西学院の国際的な環境に刺激を受けたこともあり、海外を舞台に活躍したいと考えるようになりました。大学を卒業後は民間企業や世界銀行での勤務、大学院留学を経て、UNDESA(国連経済社会局)にてYPPとして勤務しています。現在の仕事は、格差、貧困、雇用などの社会問題をどう解決するか考えることで、毎日やりがいのある充実した日々を送っています。国連は、関西学院で養うことのできる国際性、そしてMastery for Serviceの精神が非常に必要とされる職場だと実感しています。私は若手職員の登用試験であるYPP試験を経て国連入りしました。是非、皆さんも本コースなどで学び、YPP試験、JPO試験などを活用して挑戦していってください。

UNFPA(国連人口基金)ミャンマー事務所勤務

西村 幸子さん
2008年 関西学院大学 総合政策学部 卒業


私は在学時に参加した国連セミナーを通してJPO制度への挑戦を決めました。卒業後は民間への就職を経て大学院に進学し、日本国大使館や開発コンサルタント会社を経てJPO試験に合格しました。現在はUNFPAミャンマー事務所に勤務しています。暴力から女性や子どもたちを保護するため、多様な関係者との連携調整やNGOによるプロジェクト実施を支援しています。国連では自身の専門性を高めることはとても大切ですが、それと同じぐらい重要なのが文章を書く力やコミュニケーション力です。これらは国連の中では教えてもらえるものではないので、それらの基礎・応用力を学ぶために本コースでの学習はとても価値があると思います。ひとつづつ確実に頑張っていって下さい!

JICA(独立行政法人 国際協力機構)ナイジェリア事務所所長

譲尾 進さん
1997年 関西学院大学 理学研究科修了


アフリカ随一のポテンシャルと多様性を誇るナイジェリア。公共サービスの乏しさ、気の遠くなるような貧富の格差等多くの問題も抱えています。私は今、首都AbujaにあるJICA事務所で、国民一人一人が豊かで安心して暮らせる国創りに不可欠な行政サービスや社会基盤を整備するお手伝いをしています。 例えば教育分野では、18百万人と言われる学校に行けない子ども達の学びの環境整備に取り組んでいます。過去何十年に亘り政府や開発パートナーが教育環境改善に多くの資源を投入してきたにも拘らず十分な効果が出ない原因は何なのか?先ず我々は、開発の担い手であるパートナーと対話し、現場を歩き、過去の教訓を探ります。その上で、お互い何を持ち寄れば最適な学びの環境を創出できるか、どのような人材や施設が必要か、そしてどのような制度や仕組みが有れば持続的にサービスを提供できるのかを考え、協力のグランドデザインを描きます。教育分野の知識に加え、ナイジェリア特有の文化や歴史的脈絡の理解が欠かせません。この半年ぐらい掛けて、試行錯誤をしながら協力のかたちを創り、合意の輪を粘り強く広げて来ました。時間は掛かりますが、最前線で新たな国際協力のいのちを産み出せる、とてもわくわくする仕事です。

ナイジェリアでは経済活動の基盤となるインフラが圧倒的に足りていません。例えば人口当たりの電力供給力が日本の1/60ぐらい、未電化率は約4割に上ります。1億人近い人々に電気を安定して届けるのは容易ではありません。目標を共有し共に歩む仲間が必要です。我々は世界銀行やアフリカ開発銀行と協調し、『アフリカ3億人電化計画』の第一弾として再エネ分散型電源を大規模に導入しようとしています。数年後にはクリーンで安価な電力が多くの家庭や病院、生産拠点等に届けられ、そこで暮らす人々に沢山の笑顔と自立的な開発の機会とをもたらすことでしょう。人々の生活に具体的な違いを届けられることが我々の仕事の醍醐味です。

AIの存在が当たり前になるこれからの世界では、従来の仕事の常識、個々人に求められる能力等が全く異なるものになるでしょう。正しい答えを出す能力よりも、おもしろがり、突き詰め、共感し、行動を起こすバイタリティ、言い換えれば「人間的な能力」がより一層重要になるように感じます。デジタル・AIネイティブのみなさんの頭の中には、私が想像も出来ないような国際協力の新たなアイデアがどんどん浮かんでいるのではないでしょうか?是非在学中に一つでも二つでもアクションを起こしてみてください。自然豊かなキャンパスで、大いに議論し、笑い、悩み、失敗し、そして広い世界で自分ならではの国際協力を実践して行ってください。世界のどこかでご一緒出来ることを楽しみにしています!

紹介動画

「国連・外交コース」修了生が国連職員を目指すようになったきっかけや国連・外交コースについて在学時に語っています。