2022.03.22.
フェアトレード商品を再生し販売~人間福祉学部の学生グループ

NPO法人AWEP(アジア女性自立プロジェクト)に協力 売れ行き好調で取り組みを継続

 人間福祉学部の学生グループが、アジアの女性の自立支援に協力するNPO法人「AWEP(アジア自立プロジェクト)」(事務所・神戸市長田区)が扱うフェアトレード商品の再生に取り組んでいます。ゼミの活動で訪問した際に、水牛の骨製ボタンや手編みニット製のブローチなど一部の商品が売れ残っているのを見て、アレンジしたら売れる商品になるのではないかと考えて、再製品化を提案。ブローチはゴムに括ってヘアゴムとし、ボタンは磁石と組み合わせてマグネットにリメークしました。

 取り組んでいるのは、武田丈・人間福祉学部教授のゼミ生で、坂本和泉さんら4人。一方、AWEPはアジア女性のエンパワメントに取り組む団体で、フィリピンやタイ、インドネシア、ネパールの主に女性が作ったフェアトレード製品(衣類や小物など)を開発し、約200種類を販売しています。

 坂本さんらは昨年4月にフィールドワークでAWEPを訪問。ネパールのお母さんたちが、食用にした水牛の骨で手彫りしたボタンや、ウールやシルク、ニットなどを材料にしたハンドメイドのブローチが売れ残っているのを見て、学生側で再製品化に向けて協力することにし、AWEP側も了承。学生たちはさまざまなアイデアを出し合ったのち、12月にヘアゴムやマグネット、フックに再生することを提案しました。その後、今年1月にかけて、学生たちが試作品を作り、「手彫りボタンのマグネット」「手彫りボタンのフック」「ヘアゴム」として商品化にこぎつけました。商品のパッケージには、学生たちの手書きメッセージもつけられています。

 AWEPによると、マグネットは売れ行きも好調で、ヘアゴムは今後、春以降のイベントで販売される予定です。坂本さんは「ネパールやフィリピンのお母さんたちが、彫りや染め方など現地の伝統にのっとった技術で丁寧に作った製品。広く知ってもらいたいし、私たちも力になりたい」と話しています。

※AWEPフェアトレードショップ  https://awep.thebase.in/