2022.02.14.
「性的同意」を知ってほしい!~アンケートもとに学生が「性暴力防止ハンドブック」作成

「性暴力受けた」55% 「相談できない」39%…

 関西学院大学人間福祉学部の学生グループが、学生仲間に協力を依頼したアンケート結果をもとに、性暴力防止ハンドブック「PREVENTING SEXUAL VIOLENCE」を作成しました。回答を寄せた134人のうち、「性暴力を受けた」と答えたのは55%で、そのうち39%は「相談できなかった」と答え、性暴力を受けても周囲に相談できない実態が浮かび上がりました。調査した学生たちは「同世代の人たちに、性暴力、性的同意の必要性について知ってほしい」と話しています。

 取り組んだのは、人間福祉学部社会起業学科の武田丈教授のゼミ生で「性暴力防止プロジェクト班」の3年生3人。2021年7月に「性暴力実態調査アンケート」を実施し、134人から回答を得ました。内訳は、男性24.4%、女性74.8%。学年は1年53.2%、2年26.6%、3年14.5%、4年5.6%。

 性暴力を受けた際の内訳は、「身体的特徴への言葉の嫌がらせ」20.9%、「同意のないボディタッチ」20.1%、「痴漢」14.9%、「盗撮」9.7%、「ストーカー行為」8.2%、「同意のない性行為」1.5%で、「ない」が44.8%でした。性暴力を受けた人のうち、周囲の誰かに相談したかどうかを聞くと、38.6%が「相談できない」と答えていました。相談できない理由としては、「自分が気にしていなかったから」「恥ずかしいから」「『なんだそれくらい』と言われるのが怖かった」「めんどくさかったから」「1回きりで終わったから」といった内容でした。

性暴力防止ハンドブックPDFリンク