2021.11.30.
「京阪神スタートアップアカデミア・コアリション」に本学から3つのプロジェクト

 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が、大学等の優れた技術シーズを基にした成長ポテンシャルの高いベンチャーの創出を促進するために進める「社会還元加速プログラム(SCORE)」で、大学の主に産学連携部門が実施する「大学推進型 拠点都市環境整備型」に、本学が共同機関として参画する「京阪神スタートアップアカデミア・コアリション(KSAC)」(主幹機関=京都大学)が採択されました。KSACによるGAPファンドプログラムに本学から3件のプロジェクトが参画することになりました。

■「ビッグデータ駆動型眼球運動トレーニング社会の実現に向けたコンテンツ・プロトタイプ開発」
・研究代表者:工学部教授 山本 倫也
 視力ではなく、眼球の運動の問題で「読み」や球技が苦手な児童が多いことや、成長が止まる中学生以降でも眼球運動のトレーニングでその問題が改善されることが報告されている。独自の次世代視線計測技術を背景に、このデジタル化・自動化に取り組んできたが、本研究では、映像クリエイターとしても活躍する理工学部人間システム工学科B4の寺坂瑠菜らとともに「アート×テクノロジー」による魅力的なコンテンツを活用した新しいアプローチで、社会への普及展開を狙う。

■「世界平和に向けた廃熱回生発電事業」
・研究代表者:理工学研究科博士課程前期課程2年 長谷 智美
・メンバー:理工学研究科先進エネルギーナノ工学専攻田中裕久研究室
      博士課程前期課程1年 山口翔馬、山本直生、稲川康平、岩田宗悟
      理工学部4年     市川拓弥、長谷川優太、田中啓偉
 「ありふれた熱から創生できるエネルギーで世界から戦争を無くす」を最終目標として、これまで回生が困難だった200 ℃以下の廃熱から発電する技術の研究開発を実施する。

■「心理統計にもとづく対象ごとの感性価値指標を活用した感性評価サービスの開発」
・研究代表者:工学部・感性価値創造インスティテュート研究特別任期制教授 渋田  一夫 
 感性に訴える商品の設計指針を広く提供するために、商品ごとの感性価値指標を活用した感性評価のWebサービスの事業化を目指した研究開発を実施する。

※SCORE(大学推進型 拠点都市環境整備型)とは
  https://www.jst.go.jp/start/jigyo/score-u-city.html
※京阪神スタートアップアカデミア・コアリション
  https://www.innovation-osaka.jp/ja/startup-ecosystem/score-gap/  
※本学での募集
  https://www.kwansei.ac.jp/shakairenkei/news/detail/239