2021.11.12.
“難民の故郷の味”を生協食堂で提供 1食につき20~10円を難民支援に寄付

チキンのトマト肉じゃが

チキンのトマト肉じゃが

 関西学院大学では11月15日から、学生団体が中心になり、“難民の故郷の味”を生協の食堂で提供する「Meal for Refugees」(通称:M4R)が西宮上ケ原、神戸三田の両キャンパスで始まります。売り上げの一部を認定NPO法人「難民支援協会(JAR)」に寄付し、国内に滞在する難民を支援するのが目的です。

 提供するメニューは、日本で暮らす難民から教わった料理を収録したレシピ本『海を渡った故郷の味』から選んだパキスタンやミャンマー(チン族)、イラン(アゼリ族)の一般的な料理とミャンマーやタイの山岳地帯に暮らすカレン族のデザート。ともに難民支援に取り組む学生団体の「Spoon for peace」(西宮上ケ原)、「J-FUN ユースK.G.」(神戸三田)のメンバーが考えました。それぞれ1食につき20円(デザートは10円)が難民支援協会に寄付される仕組みです。

西宮上ケ原キャンパス BIG MAMA 
「チキンのトマト肉じゃが」(アゼリ族)  176円
「ココナッツ白玉」(カレン族)      140円
神戸三田キャンパス 第1厚生棟Lunch Box
「ビリヤニ(パキスタン風炊き込みご飯)」 360円
「鶏肉と小松菜のカレー」(チン族)    420円
「トマトソースの肉じゃが」(アゼリ族)  390円

鶏肉と小松菜のカレー

鶏肉と小松菜のカレー

 「Meal for Refugees」は、2013年に関西学院大学総合政策学部に所属していたミャンマー出身の難民学生、テュアン・シャンカイさんが、食を通じて難民問題を知ってほしいと、難民支援協会と協力して始めたことがきっかけです。その後、同様の活動が全国に広がり、今では約50の大学と高校で導入されています。

(※)関西学院大学は2006年に国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所と協定を締結し、同事務所が推薦する難民を正規学生として迎える入試制度を日本で初めて導入。2007年度以降、計23人を受け入れています。