2021.03.09.
AI活用ワークショップをオンラインで開催~大学生と高校生120人が参加
課題解決のアイデアや開発したアプリケーションについて発表、討議
関西学院大学は3月6日、AI(人工知能)を活用して社会の様々な課題を解決する方策を考える「AI活用ワークショップ」をオンラインで開催しました。本学では、AIを活用して社会の様々な課題を解決できる人材を育成すべく、2019年度より「AI活用人材育成プログラム」を開講しており、今回は、学校法人関西学院が関西学院高等部を拠点校として実施しているWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業「AI活用 for SDGs」と連携して取り組んだものです。AI活用人材育成プログラムを受講している大学生と、WWLC拠点校・連携校の高校生合わせて120人が参加し、AIを活用した課題解決のアイデアや開発したアプリケーションについて発表し、ディスカッションを行いました。
最初に、巳波弘佳・AI活用人材育成プログラム統括(学長補佐・理工学部教授)が、AIを活用できる人材が世界で求められていることを説明し、「AIは簡単に使える時代になった。それをどう組み込んで現実社会の課題を解決していくか考えていくことが重要」と語りかけました。
その後、アイデアのみならず、実際に開発したものを紹介するプロトタイプ開発部門に参加したチームから5件の発表がありました。コロナ禍のなか、様々な通知をAIが解析して見落としのないようリマインドするアプリや、手話を認識するAIなどが、デモ動画なども交えて紹介されました。アイデア部門では、7グループに分かれ、大学生がファシリテーターとなって、各チームの発表だけでなく、それぞれをブラッシュアップするためのディスカッションの時間もあり、活発に意見が交わされました。各グループから1チームを選出し、ディスカッションで得たコメントなども踏まえて全員に対して発表し、様々なアイデアを共有しました。
参加した学生たちからは、「AI活用の様々なアイデアを知ることができ、発想の幅が広がった」「プロトタイプ部門で発表されたもののレベルの高さに驚いた」といった声が出ていました。
※WWLコンソーシアム構築支援事業
将来、イノベーティブなグローバル人材を育成するため、文理両方を学ぶ高校改革と高大接続改革を推進するリーディング・プロジェクト。高等学校等と国内外の大学、企業、国際機関等が協働することにより、高校生に高度な学びを提供する仕組み「アドバンスト・ラーニング・ネットワーク」を構築するとともに、大学教育の先取り履修など、学年や学校を超えたより高度かつ多様な学びを生徒個人の興味・関心・特性に応じて履修可能とする高校生の学習プログラム/コースの環境を整備します。「カリキュラム開発拠点校」に指定された高等学校は、グローバルな社会課題の解決等に向けた探究的な学びの研究開発や実践、関連する高校生国際会議を開催します。現在、拠点校には、全国で関西学院高等部を含め22校が指定されており、学校法人関西学院が関西学院高等部の管理機関となっています。