ホストファミリー体験談

ホストファミリーとして留学生を受け入れたご家族の体験談をご紹介します。

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森重ファミリー

受入のきっかけ

森重ファミリー

私は香港出身の元交換留学生です。2008年9月から2009年7月まで関西学院大学で交換留学していました。ホストファミリーとの生活を通じて、日本人の食生活、習慣や方言など、教科書では学べない日本の文化を肌で感じることができ、日本のことがさらに好きになりました。
日本人の夫と結婚し、西宮市での生活が始まり、夫と最初に思い浮かんだのは、関西学院大学に留学してくる学生のホストファミリーになることでした。今度は自分自身がホストファミリーになることで、かつての自分のような、日本に興味を持ってくれる留学生に日本を紹介し、もっと好きになってもらいたいという思いが受入れのきっかけでした。またバックパッカーとして世界一周旅行をした私たちにとって、世界各国からの留学生と一緒に暮らすことで、日本にいながら異文化を肌で感じられることもとても魅力的に感じました。

受入れて良かったこと

森重ファミリー

うちにはもうすぐ2歳になる娘がいます。人見知りで、知らない人が同じ空間にいるとすぐ固まってしまいます。そんな娘ですが、イタリアからの留学生ジュリとは、会った瞬間から仲が良く、私たち夫婦の僅かな心配がすぐ飛んでいきました。
ジュリは子供が大好きで、娘とよく遊んでいます。幼児向け番組、いないいないばあっ!の歌を一緒に歌ったり、外出の際は手を繋いで一緒に歩いたり、まるで本当の姉妹のようです。二人が見つめ合って、心の底から笑っている姿を見ると、留学生を受け入れて本当に良かったと思います。

苦労したこと、克服の対策

森重ファミリー

ジュリは我が家にとって初めての留学生です。どのようなハウスルールを作れば良いのか、来る前から悩んでいました。とりあえず自分がホームステイした時のことを思い出しながら、ルールを作成してみました。
しかし、いざ実際一緒に暮らし始めてみると、当たり前のことではありますが、日常生活の細かい部分に習慣の違いが出てきます。お皿を洗うタイミング、物を置きっぱなしにすることなど、最初はやはり慣れず、戸惑う瞬間もありました。面と向かって注意したら、関係が悪くなるではないかと思いましたが、ジュリがうちに来た初日、「何か失礼なことしたら、ちゃんと教えてね」という言葉を思い出し、気を付けて欲しいことを伝えてみると、素直にごめんなさいと言ってくれて、改善してくれました。改めてコミュニケーションの大切さを実感し、自分でも勉強になりました。
内気の日本人とは違い、外国の人は思っていることをはっきりと言う人が多いので、そこを見習いながら、これからも留学生と気楽に、仲良く、楽しく、暮らしていきたいと思います。

伊藤ファミリー

伊藤ファミリー

私達は、Johnのプロフィールを受け取った時から、念願のホストファミリーになれる喜びであふれていました。
中3の息子と小2の娘、2匹の犬のいる我が家ですが、子育てにも余裕が出てきたので、かつてカナダでのホームステイの経験を生かし、今度は受け入れる側で異文化交流をしてみたいと思っていました。
プロフィールに添えられたJohnの自筆の手紙は綺麗な日本語で書かれており、彼が誠実な青年で、日本へ大きな期待を抱いている事がわかりました。
Johnが初めて我が家に来た時はお互いとても緊張していましたが、彼の日本への情熱と持ち前の優しさ、私達の彼を大切に想う気持ちが、私達をゆっくりと「Family」にしていってくれたように思います。

伊藤ファミリー

一番の心配事は食事でしたが、幸い、日本食がとても口に合いお箸もビックリする程上手に使っていました。
彼が風邪をひいて寝込んだ時は、何を作ってあげたらいいのか悩みましたが、海外映画でママが子供に熱いスープを作っていたのを思い出し、ポトフを作ったところ、美味しいと言って食べてくれたのには心底、ホッとしました。

伊藤ファミリー

Johnはとても子供好きで、心優しい青年で、息子の中学校や娘の小学校によく出向き、積極的に異文化交流をしてくれました。また、自宅や友人宅でのpartyにも喜んで私達と一緒に出席してくれました。どこに行っても「John!John!!」と、みんなから親しまれて、ニコニコしている姿を見て、私達までもがとても幸せな気持ちになりました。
Johnは息子や娘にも、本当のお兄ちゃんの様に優しく接して可愛いがってくれました。全く英語を話せなかった娘がJohnと話しているうちに自然と英語を話せるようになってきた事には驚きました。

伊藤ファミリー

また、エコの国、ドイツから来たJohnは、プラスチック、ラップ、レジ袋を使わずに生活できる事を教えてくれました。自然をとても愛しており、身近に自然を楽しむ事のすばらしさ、自然界の動物愛護の大切さも教えてくれました。
今までしたこともなかった山登り、広大な公園にただ寝転んで真っ青な空を眺める時間、海亀と泳ぎたいと言う彼と行った沖縄でのシュノーケリング、初体験のボルタリング、、、Johnがいたからこそ体験できた事がたくさんありました。
日本の名所(金沢、京都、奈良)、有馬温泉などを巡り日本の良さを再発見できた喜び、七夕、お茶席、御神輿など日本文化を一緒に楽しんだ事、映画館で字幕無しでどれだけ英語を聞き取れるか試した事、異国タイ旅行での遺跡巡り、、すべてが私達家族にとって、とても幸せな時間でした。
別れは辛いですが、これからも大きく成長してくれる彼の姿を想像すると、心が温かくなります。
John、いつでも、あなたの日本の我が家に帰って来てね!!
Thank you John!!