国際学研究科

国際学研究科 Graduate School of International Studies

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(Undergraduate School)

国際社会の諸課題に関する高度な専門知識と
分析・対策立案能力を備えその解決に貢献する知的人材を育てる

今日、私たちの社会で加速するグローバル化は、平和・人権・豊かさ等、法の支配に基づく民主主義的な価値観の実現を目指そうとする動きがある一方、他方で異なる文化や価値観が存在することを浮き彫りにし、それらが対立する現実を突きつけることとなりました。国際社会における政治・経済・外交上の地政学は、基本的に第2次世界大戦後の冷戦時代と大きく変わらず、むしろ地域紛争等を激化させています。

こうしたグローバルな社会情勢に即応すべく、国際学研究科では、文化・言語的な営み、社会・ガバナンス上の動き、及び経済・経営環境の変化に注目することによって、人文社会科学における個別ディシプリン(文化・言語/社会・ガバナンス/経済・経営)の観点から、国際地域比較研究(含む、国際的課題研究)を行う、あるいは特定の国・地域に関する学際的(専門領域横断的)な地域研究を行うことを教育研究上の理念・目的としています。そのうえで、こうした研究を通じて導き出される具体的な課題の解決に貢献することができる高度な専門的職業人・研究者などの知的人材の育成を目指しています。

国際学研究科での学び

上記の教育研究上の理念・目的から分かるように、国際学研究科には「文化・言語領域」、「社会・ガバナンス領域」、「経済・経営領域」といった3つの専門領域が設定されています。加えて、3つの領域を横断する地域研究コースとして、「北米研究」、「アジア研究」、及びこれら以外の地域(例えば、ヨーロッパ)や地域を越えた枠組みとして「グローバル研究」の計3コースも設けられています。

国際学とは何か。われわれは、専門領域(縦軸)から考えた場合、特定の専門領域の視座にあって、国あるいは地域間の比較研究(もちろん、これには国や地域に共通する/超越する国際的な課題研究も含まれています。)を行うことが国際学研究であり、あるいは地域研究(横軸)に軸足を置いた場合、文化・言語、社会・ガバナンス、経済・経営といった各専門領域を横断的に、すなわち学際的・総合的に国・地域を研究することが国際学である、とも考えています。

博士課程前期課程においては、3つの専門領域のうち、研究課題との関連性が深い、少なくとも2つの専門領域を学習し、研究視野を広げることで専門性を高め、同時に国際標準語としての英語における総合力、とりわけ英語による対話力の醸成を目指します。修士論文作成にあたっては、研究課題周辺の先行研究を十分に踏まえ、既存研究に新たな発見・知見を加え、広く国際社会に発信できるような成果をあげることを目指します。

博士課程後期課程においては、博士課程前期課程の履修成果をさらに深化させ、学際的視野をもちつつ、より高度な専門性と研究者としての自律性を確立します。そのうえで、他の専門領域の研究者や実務家、さらには一般市民に対して研究フロンティアの内容を伝播し、そこからのフィードバックを受容できる、発信力と対話力を身につけた研究者を養成します。

国際学研究科専任教員は各々、国際性を切り口に、文化・言語、社会・ガバナンス、および経済・経営の各領域に含まれる人文社会科学のさまざまな専門分野に基づいて研究を行っています。教員は、自らが属する専門領域に基づき、国や地域の国際比較研究を行うこともあれば、複数の専門領域に跨る共同研究・研究会などにも積極的に参加し特定地域研究も進めています。それゆえ、学生は、国際比較研究を通じての専門領域の深化のみならず、北米研究コース、アジア研究コースおよびグローバル研究コースといった地域研究を横軸として、領域横断的・学際的な研究成果をあげることが可能になるのです。国際学研究科では、このような教育研究アプローチを「国際学的アプローチ」と呼んでいます。

(更新日:2025年4月1日)

特色

  1. 博士課程前期課程では、国際ビジネス・メディア、国際交流・教育・研究機関、NGO、官公庁、国際機関などで活躍する高度な職業人を養成します。
  2. 博士課程後期課程では、教育・研究機関、NGO、官公庁、国際機関などで高度な専門家・研究者として広く活躍する人材を育てます。
  3. 英語文献の読解能力に加えて、国際セミナー・学会などにおける英語によるプレゼンテーション能力を専門領域の研究演習を通じて実践的に習得します。
  4. 複数指導教員による徹底した少人数教育を実施。少人数によるきめ細かい指導と、複数指導による客観性・公平性を確保します。

理念・目的・教育目標/ポリシー