各教育分野でも研究者としても
評価される質の高い教授陣を紹介
神学研究科 神学専攻
生態学的観点に基づく
キリスト教倫理、キリスト教文化研究
准教授 柳澤 田実
宗教と自己犠牲誘発の関連性を科学的に解明したい
キリスト教をはじめとする宗教には「利他の精神」の考え方があります。中でも「自己犠牲」には美談につながるものと暴力的な側面があり、前者は日本のアニメや漫画、あるいはチームスポーツによく見られる「自分を捨てて仲間を助ける」行動、後者は自爆テロなどが挙げられます。これらは洗脳だけでは説明しきれないものがあります。自己犠牲はさまざまな要因から起こる行動とも言えますが、私はその中から宗教との相関について科学的に解明していきたいと考えています。
- Profile
- 1999年東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻修士課程修了、2004年3月東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程単位取得満期退学、2006年3月博士号(学術、東京大学)取得。清泉女子大学文学部、南山大学人文学部を経て、2009年から現職。
文学研究科 総合心理科学専攻
主に神経生理学的手法による
認知・行動神経科学的研究
教授 佐藤 暢哉
神経科学的手法を用いて空間認識や社会的行動が起きるメカニズムに迫る
人は移動するときに、どのように道を記憶しているのでしょうか。脳内ではとても複雑な処理を行っているはずです。また、人間や動物はなぜ社会的な行動を取るのでしょうか。私は、記憶したり、利他的な行動を取ったり、あるいは物事に感動したりする理由は何か、そのメカニズムはどうなっているのかを神経科学的な手法を用いて解明する研究をメインテーマにしています。
研究活動では、大学院生が新たな発見をすることもあります。私とともに心の働きを脳の視点から探求しましょう。
- Profile
- 2000年広島大学大学院生物圏科学研究科博士課程修了。在学時に京都大学霊長類研究所共同利用研究員、大学院修了後、日本学術振興会特別研究員(日本大学)、科学技術振興機構博士研究員、日本学術振興会海外特別研究員(ロチェスター大学)などを経て、2009年関西学院大学文学部総合心理科学科准教授、2014年から教授。
社会学研究科 社会学専攻
広告の社会史、ユース・
サブカルチャーズ、メディア文化
教授 難波 功士
広告史からポップカルチャー サブカルチャーから時代を読み解く
大学卒業後、広告代理店に勤務しながら大学院に通い、民間放送始まって以降の広告史を再構成する研究を行いました。その後に大学に転じ、広告コミュニケーションの社会学的、社会史的研究に加え、サブカルチャー、ポップカルチャー、戦後から現代までの若者とその文化の生成や変容、伝播について歴史学の手法を用いながら研究しています。その一方で新書の執筆や、書評や評論なども手掛けています。研究者としてさまざまなアウトプットの機会を活用し、知見の発信に努めています。
- Profile
- 1984年京都大学文学部卒業、同年博報堂入社。1993年東京大学大学院社会学研究科にて修士号を取得。12年間の会社員生活を経て、1996年に関西学院大学社会学部に転職。2008年博士号(社会学、関西学院大学)取得。2022年4月より大学図書館長。