海外渡航のためのワクチン

[ 編集者:保健館        2019年4月19日   更新 ]

海外へ留学・出張・旅行に行かれる方!
感染症なんて自分には関係ないと思っていませんか?
ワクチンで防げる病気(VPD:Vaccine Preventable Disease)は事前にワクチン接種しておくことで予防可能となります!

まずは母子健康手帳の確認から

ご自身のワクチン接種歴は、母子健康手帳の記録で確認しましょう。
定期接種はすべて終了していますか?

海外渡航前にワクチン接種が求められるワケ

海外渡航者のワクチン接種には、主に2つの側面があります。

① 予防接種証明書を要求される場合
入国の際に「黄熱」の予防接種証明書提示を求められる国があります。
(アフリカ・南米の熱帯地域など)
また、アメリカでは大学に入学するために決められた予防接種を済ませていることが求められます。
(州によって異なります)

② 自分自身を感染症から守り、周囲への二次感染を防ぐため
海外では日本にない病気が発生していたり、日本よりも感染する危険が大きい場合があります。
必要なワクチンは渡航先・期間・形態・年齢・健康状態・予防接種歴などによって異なります。
事前に渡航先の感染症情報を収集し、それぞれのワクチンについて理解した上で、どのワクチンを接種するかご自身で決めましょう。

予防接種の計画は余裕をもって早めに!

ワクチンの種類によっては、数回接種する必要のあるものもあります。
また、接種後27日以上間隔をあけないと他のワクチン接種ができないものもあります。
海外渡航の予定がある場合には、できるだけ出発3か月以上前から、トラベルクリニック等で接種するワクチンの種類と接種日程の相談をしてください。

※保健館では接種できません。

海外渡航で検討する予防接種の種類

地域によって、推奨されるワクチンは異なります。
あくまでもめやすとして、添付の表をご参照ください。
このほか、国内で未承認のワクチンもあります。
トラベルクリニック等で、医師とよくご相談ください。

地域ごとに推奨される予防接種_2019.4PDFリンク

【厚労省】海外で注意しなければならない感染症(平成30年7月)PDFリンク

ワクチンで防げる病気(VPD)

破傷風(TETANUS)

世界中の土壌の至るところに存在。傷口から感染します。定期接種でDT(破傷風・ジフテリア)を12歳で受けていれば20代前半までは免疫があります。追加接種で10年間免疫が続きます。

A型肝炎(HEPATITIS A)

食べ物や水から感染します。重症になると1か月以上の入院が必要になることもあります。60歳以下の人は抗体保有率が低いと言われています。2~4週間間隔で2回接種が必要です。

狂犬病(RABIES)

日本・英国・オーストラリア以外のほぼすべての国に存在。発症するとほぼ100%死亡します。犬以外にも、猫・コウモリ・リス・アライグマ・キツネ等に噛まれることで感染する危険があります。ワクチンは4週間間隔×2回、さらに6~12か月後に3回目を接種します。動物には近づかないこと!!
 

日本脳炎(JAPANESE ENCEPHARITIS)

日本脳炎ウイルスを保有する蚊に刺されることで感染します。死亡率か高く、後遺症をもたらすことも多い、重篤な急性脳炎です。多くの人は3回の定期接種が終了していますが、北海道生まれの人は小児期に接種していません。
 

B型肝炎(HEPATITIS B)

以前は血液を介した感染が問題とされていましたが、現在ではB型肝炎の母親から生まれる新生児期の感染と、性行為を通じた感染の二つが主な原因となっています。ワクチンは4週間間隔×2回、さらに20~24週後に1回接種します。

髄膜炎菌性髄膜炎(MENINGOCOCCAL MENINGITIS)

髄膜炎菌の飛沫感染で発症する病気です。重篤な場合は死亡することもあり、アメリカでは致死率が約10%と報告されています。学生寮での流行が時々あることから、アメリカの多くの州でワクチン接種が必須とされています。海外へスポーツ遠征に行く際も注意が必要です。現在は日本でもワクチン接種が可能となっています。

ジフテリア(DIPHTERIA)

患者の咳などから感染が広がります。破傷風と同じく、DTを12歳で接種していれば20代前半までは免疫があります。

ポリオ(POLIO)

急性の麻痺がおこる病気です。WHOでは患者発生国に渡航する場合は追加の接種を勧めています。1975~1977年生まれの人はポリオに対する免疫が低いことがわかっています。

黄熱(YELLOW FEVER)

蚊が媒介するウイルス性の感染症。致死率は5~10%ですが、免疫を持たない渡航者などでは60%以上に達するとの報告もあります。予防接種証明書を入国時や乗継時に要求する国もあります。検疫所で確認を!

麻しん(MEASLES)

感染力が非常に強く、簡単に人から人に感染する急性のウイルス性発しん性感染症です。
現在は定期の予防接種で2回接種が行われています。
麻しんにかかったことのない方で、麻しんの予防接種を受けたことがない方や1回しか接種していない方、または予防接種を受けたかどうかわからない方にワクチン接種をおすすめします。

麻しん(はしか)情報関連リンク

風しん(RUBELLA)

感染力が強く、人から人に感染する急性のウイルス性発しん性感染症です。
現在は定期の予防接種で2回接種が行われています。
風しんにかかったことのない方で、風しんの予防接種を受けたことがない方や1回しか接種していない方、または予防接種を受けたかどうかわからない方にワクチン接種をおすすめします。

風しんについて関連リンク




その他、海外渡航で気を付けるべき健康に関する情報は、添付の「海外留学 健康の手引き」および、下記 保健館HPリンクをご参照ください。

海外留学 健康の手引き(2019年4月 第3版)(3.89MB)全国大学保健管理協会編PDFリンク

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