デング熱・ジカウイルス感染症について

[ 編集者:保健館       2018年7月21日   更新 ]

デング熱

デング熱は、通常アジア、中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広くみられる感染症ですが、2014年8月より、国内でデング熱に感染したことが確認された患者が報告されています。

感染経路は?

日本におけるデング熱の感染は、ヒトスジシマカ(ヤブ蚊類)の媒介により起こります。
ヒト → 蚊 → ヒト の経路で感染がひろがりますが、ヒトからヒトへの直接的な感染はありません。
また、デングウイルスをもった蚊に刺されても、約半数は発症しないと言われています。

ヒトスジシマカの活動時期は5月中旬~10月下旬といわれており、冬を越えて生存はできません。
卵をとおして次世代にデングウイルスが伝播した報告はありません。

症状・治療について

通常、デングウイルスをもった蚊に刺されてから、3~7日の潜伏期間のあと、突然の高熱で発症します。
頭痛、眼の奥の痛み、顔面紅潮、結膜充血などを伴い、発熱は2~7日間持続します。
初期症状に続いて全身の筋肉痛、骨関節痛、全身倦怠感、発症3~4日後で発疹が出ることがあります。
ごくまれに重症化することがありますが、多くの場合経過は良好で、1週間程度で軽快します。

デングウイルスに有効な抗ウイルス薬はなく、対症的に治療がおこなわれます。
※アスピリン系の薬や、非ステロイド性抗炎症薬は、
出血傾向を助長することがあるので服用すべきではありません。

デング熱を予防するには?

デング熱のワクチンはありません。

デング熱の感染を予防するには、
・肌の露出を避ける(長袖長ズボンを着用、素足でのサンダル履きは避ける)
・虫よけスプレー等を適切に使用する
など、蚊に刺されないようにすることが第一です。

竹林の周辺、茂みのある公園や庭木の木陰などで刺されやすいので注意しましょう。
(国内でデング熱を媒介するヒトスジシマカは、日中に活動します。)
また、不要な水たまりをなくし、蚊の発生を予防しましょう。

デング熱にかかっている人が蚊に刺されることで、
その蚊を介して他の人にデング熱の感染がひろがります。
もしデング熱にかかったら、熱があるうちは、特に蚊に刺されないよう注意しましょう。
(発症前日から発症5日後まで、感染力があるといわれています。)

デング熱にかかったかも…と思ったら?

デング熱を疑う症状がある場合は、海外渡航歴の有無にかかわらず、医療機関を受診しましょう。
受診の際は、蚊に刺されないよう気をつけましょう。

心配なことがあれば、最寄の保健所にご相談ください。

西宮市保健所 健康増進課 0798-26-3675
宝塚健康福祉事務所 健康管理課 0797-62-7304
兵庫県 健康福祉部健康局疾病対策課 078-362-3264

デング熱と診断されたら?

もしデング熱と診断されたら、必ず学部事務室へ連絡してください。
(デング熱は学校感染症には該当しません。)

【参考リンク】
厚生労働省 デング熱について
厚生労働省 デング熱に関するQ&A

ジカウイルス感染症(ジカ熱)

中南米を中心に、タイ、フィリピン、ベトナムなどでもジカウイルス感染症(ジカ熱)が多数報告されています。
海外の流行地域で感染し、発症した症例はありますが、日本国内で感染した症例はありません。

感染経路は?

ジカウイルス感染症は、デング熱およびチクングニア熱同様、ジカウイルスをもった蚊がヒトを吸血することで感染します。
基本的に、感染したヒトから他のヒトに直接感染するような病気ではありませんが、輸血や性行為によって感染する場合もあります。
また、ジカウイルスをもった蚊に刺されても、約8割の人は症状が出ないか、症状が軽いため気づかないこともあります。
妊娠中の女性が感染すると、胎児に感染する可能性があります。

症状・治療について

通常、ジカウイルスをもった蚊に刺されてから、2~7日の潜伏期間のあと発症します。
軽度の発熱、発心、結膜充血、関節痛、頭痛などがおこりますが、症状は軽く、2~7日でおさまります。

ジカウイルスに有効な抗ウイルス薬はなく、対症的に治療がおこなわれます。

妊婦・胎児への影響について

妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症などの先天性障害をもたらす可能性があることから、妊婦および妊娠の可能性のある方は流行地域への渡航を控えたほうがよいとされています。
やむを得ず渡航する場合は、特に蚊に刺されないように注意してください。

ジカウイルス感染症を予防するには?

ジカウイルス感染症に有効なワクチンはありません。

ジカウイルス感染症を予防するには、
・肌の露出を避ける(長袖長ズボンを着用、素足でのサンダル履きは避ける)
・虫よけスプレー等を適切に使用する
など、蚊に刺されないようにすることが第一です。

性行為による感染事例が報告されています。
流行地域に滞在中は、症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えてください。
流行地域から帰国した男女は、症状の有無にかかわらず、最低8週間(パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中)性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えてください。


また、国内でのウイルス拡散防止のため、帰国後少なくとも2週間程度は、虫よけスプレー等を使用するなどして蚊に刺されないようにしてください。

ジカウイルスにかかったかも…と思ったら?

海外の流行地域において、蚊に刺されてから数日後に、ジカウイルス感染症を疑う症状が見られた場合は、医療機関を受診しましょう。

心配なことがあれば、最寄の保健所にご相談ください。

西宮市保健所 健康増進課 0798-26-3675
宝塚健康福祉事務所 健康管理課 0797-62-7304
兵庫県 健康福祉部健康局疾病対策課 078-362-3264

ジカウイルス感染症と診断されたら?

もしジカウイルス感染症と診断されたら、必ず学部事務室へ連絡してください。
(ジカウイルス感染症は、学校感染症には該当しません。)

【参考リンク】
厚生労働省 ジカウイルス感染症について
厚生労働省 ジカウイルス感染症に関するQ&A
厚生労働省 ジカウイルス感染症の流行地域

【厚生労働省検疫所】中南米、アフリカ、東南アジアなどで、ジカウイルス感染症が流行していますPDFリンク

【厚生労働省】感染症の運び屋 蚊からバリアーで身を守れ!PDFリンク

【厚生労働省】ジカ熱・デング熱の運び屋 ヒトスジシマカの発生源を叩け!PDFリンク