2018年度参加者 原口大地さん

2018年度参加者の原口大地さん(国際学部2年生)に、現地での生活、授業についてレポートしていただきました。

研修場所:ブレーメン大学
研修期間:2018年8月5日(日)~9月2日(日)

一日のスケジュール

食堂の昼食

食堂の昼食

 9:00~10:30 1限目
10:30~11:00 休憩時間 
11:00~12:30 2限目
12:30~12:35 休憩時間
12:35~13:20 3限目
13:30~      昼食・自由時間

 午前中は授業で、昼食はキャンパス内にある食堂で取りました。その後は、友達と街に出かけたり、図書館で勉強したりと自由に過ごしました。毎週平日のどこかで大学の課外学習プログラムが組まれており、市内のビール工場や、少し離れた街を訪ねたりしました。加えて、毎週火曜日はキャンパスのグラウンドや施設を借りて、先生と生徒の皆でスポーツを楽しむ機会も設けられています。サッカーのほか、バレーやバスケットボールの道具を貸し出してくれ、自分の好きなスポーツができます。
 夕食は街で外食をするか、ステイ先で食べました。ブレーメンは比較的治安の良い街で、夏は夜遅くまで明るく、トラブルにも全く見舞われませんでした。

ドイツでかかった費用

Bremen Hbf(ブレーメン中央駅)

Bremen Hbf(ブレーメン中央駅)

 留学全体で合計10万円程度使い、現金5万円とデビットカードを使い分けました。割合としては、半分近くは食費(夜ご飯の材料等)で、残り半分は週末の旅行に使いました。
 必要となる出費は、授業で使う教科書代が約€20、通学にトラムやバスの公共交通機関を使う場合、€16程度(学生割引料金)で、一週間乗り放題のチケットを購入できます。交通機関のチケットは、ブレーメン市内であれば一律料金ですが、乗る毎に買うと割高になります。

週末に訪れたシュヴェリーン城

週末に訪れたシュヴェリーン城

 鉄道で他の都市に行く場合、例えばブレーメン-ハンブルグは早割を使えば得です。ちなみに、ブレーメンからアムステルダムまでは、乗り換えの多い経路でも良ければ、最安で€19.80と、かなり安い料金で行くことができます。

授業の様子

ブレーメンの観光地の一つ。細い路地沿いにレストランやカフェが並ぶ。

ブレーメンの観光地の一つ。

細い路地沿いにレストランやカフェが並ぶ。

 最初にまずプレースメントテストが行われ、Absolute BeginnerからC1までにレベル分けされます。参加メンバーはほぼ全員A1で、私はA2に振り分けられました。私のクラスは、私ともう1人日本人がいましたが、それ以外はほとんどが中国人で、スペイン人が1人の構成でした。研修全体では、様々な国から留学生が来ていました。
 内容はほとんどがドイツ語で行われ、英語は全くといっていいほど使いません。授業は基本的に教科書に基づいて進み、クラスメートや先生と会話をしながら、実際に文法や語彙を使って練習する機会が多くありました。そのため、自分から積極的に授業に参加する必要があります。
 研修の最後にはクラス内でいくつかのグループに分かれ、ブレーメン、もしくはドイツについて各自でテーマを決めてプレゼンテーションをしました。プレゼンテーションは最終日に行われ、先生と参加者全員の前で発表します。

寮の様子

ホームステイ先の部屋

ホームステイ先の部屋

 私の場合はホームステイでしたが、母屋と別に、留学生のための簡易的な寮のような棟があり、そこで生活しました。食事は付いていなかったため、朝食や夕食は近所のスーパーで食料品を買ってきて自炊をすることが多かったです。洗濯物は洗濯機を使わせてもらいました。基本は外干しで、晴れの日であれば乾燥しているのですぐに乾きますが、雨が多い気候のため、干せる日に干しておいた方が良いです。
 大学からステイ先は自転車で25分、バスであれば15分程度の距離でした。幸いなことに、私はステイ先の方が自転車を貸してくれましたが、貸し出しがない人の方が多かったです。

後輩へのアドバイス

トラムやバスも停まるキャンパスの中心

トラムやバスも停まるキャンパスの中心

 ドイツ語の飛躍的な向上は難しかったですが、4技能それぞれ、特にスピーキング・リスニング力は向上したと感じています。ドイツ語でしか生活できない環境に身を置くことの効果が強かったと思います。
 良くも悪くも、語学力の向上には自分の努力にかかっています。したがって、事前の勉強はもちろんのこと、留学中の予習復習や、授業においても覚えた語彙や文法を織り交ぜながら積極的に発言するなど、受動的にならない工夫をすると、より良い留学になると思います。
 一方で、この留学で、ドイツに住む人々の性格やマナーを始めとした、ドイツの文化について深く知ることもできました。よく知られたことではありますが、週末を使って遠出した時、電車が時間通りに来ずに乗り換えに失敗したりと、改めて“知識”ではなく“体験”という形で、その文化を理解することができました。
 もしドイツやドイツ語に興味があるならば、この研修への参加は素晴らしい経験になると思います。