#関学卒業生へエールを(各学部長からのメッセージ)

2019年度秋学期に卒業する卒業生に向けて、各学部長からのメッセージをご紹介します。

神学部 中道基夫・学部長

人生の中で「さようなら」を言うことはとてもつらい経験です。慣れ親しみ、心地よく、安心できるものを捨て、未知なるものに向かっていくのは、簡単なことではありません。
それは、そこでわたしたちが小さな死を経験するからです。しかし、この死は、固くなったわたしたちの頭や心を柔らかくし、わたしたちに新しい命への可能性を開き、新しい成長を促してくれるものです。この小さな死が惰性と習慣によって麻痺した感覚をもう一度生き生きしたものへとよみがえらせてくれます。
みなさんも4月から見知らぬ世界に入ってくことと思います。みなさんが関西学院大学で学んだ事は、その新しい世界を進んでいく勇気と力を与えてくれるでしょう。卒業おめでとう。

文学部 片山順一・学部長

卒業生のみなさん、そしてご家族・ご関係者の皆様、ご卒業おめでとうございます。
新型コロナウイルス感染症のために卒業式が中止されました。やむを得ない措置とはいえ、われわれ教職員一同、晴れ姿のあなた方を送り出すことができず本当に残念です。もちろん,みなさん方はわれわれ以上に無念な思いを抱いていることでしょうが、ぜひ、この経験を糧とできる人生を歩んでいただきたいと願います。
他人を幸せにするためにはまず自身が幸せでなくてはなりません。関西学院大学を卒業したことを誇りとし、“Mastery for Service”の精神を胸に、多くの人を幸せにすべく幸多き人生をお送りください。

社会学部 難波功士・学部長

皆さん、ご卒業おめでとうございます。
春は別れと出会いが交錯するドラマチックな季節であるためか、数多くの春うたや桜ソングと呼ばれる楽曲が存在します。
人それぞれ好きな春うたはあると思いますが、私の場合、真っ先に思い浮かぶのはPENGINの「春春春」という曲です。著作権の関係で、ここで歌詞を引用するわけにはいきませんが、この文章を書いている2020年3月15日時点でネットでは聴取できました。ぜひ一度聴いてみてほしいと思います。その歌詞をもって、卒業生へのメッセージに代えさせていただきます。
すべての卒業生の今後の人生が、それぞれにとってより豊かなものであることを、学部教職員一同、心より祈念しております。

法学部 内山衛次・学部長

法学部の卒業生の皆さん。卒業おめでとうございます。
皆さんには予想もしないことで卒業式が中止となり寂しく残念なことと思います。
しかし、式は挙行されませんが、皆さんは、初代の法文学部長H.F.ウッズウォースが提唱した「ソーシャル・アプローチ」の理念に基づいて法学・政治学の分野において能力を修得し、「学士」が授与されました。皆さんには、これからも広く深い社会的視野をもつ人間として、そして社会への貢献、社会的な弱者に目を向けることができる人間として成長して欲しいと思っています。
法学部で多くの友と学んだこと、経験したことは、きっと今後の人生を支え、辛いときの励みになるはずです。新しい生活が素晴らしいものとなり、幸せな人生を歩んで頂きたいと思っています。

経済学部 豊原法彦・学部長

経済学部をご卒業される皆さんに、心からお祝い申し上げます。
この機会に皆さんに物事に取り組む際のヒントをご紹介したいと思います。出典は論語です。
白文:「子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者」
おおよその意味としては、「あることを楽しんでいる人にそれを好きだという人は及ばず、好きだという人にそれを知っているという人は及ばない」ということになりましょう。集合を使ってかなり乱暴な要約をすれば、
「知之者」⊃ 「好之者」⊃ 「樂之者」
ということになるかもしれません。
大学生として学んだ「知」を「好」に、そして「樂」になるように、関心と意欲を持って日々を過ごしてください。

商学部 林隆敏・学部長

2020年3月に商学部での学びを終えられる皆さん、ご卒業おめでとうございます。卒業式が中止になるという思いも掛けない事態となりましたが、皆さんの人生の門出を心よりお祝いします。
少子高齢化、経済格差の拡大、排他主義の顕在化、環境破壊など、私たちの周りには実にさまざまな問題が生じています。商学部で学んだことを活かして社会的課題の解決に取り組み、スクールモットー“Mastery for Service”を体現されることを願ってやみません。
商学部の教職員一同、皆さんのこれからの人生が実り豊かなものとなることを祈念いたします。

人間福祉学部 大和三重・学部長

2019年度人間福祉学部を卒業される皆さん、そしてご家族の皆さま、ご卒業おめでとうございます。
COVID-19の感染拡大の影響で予定されていた卒業式を中止せざるを得なくなりました。関西学院大学での学びを終え、新たな道にそれぞれ巣立っていく姿を見送る大切な式典であり、皆さんが心待ちにしていた大事な晴れの舞台であることを思うと本当に残念で胸が痛みます。どうか大学での学びと出会いが皆さんにとって将来の糧となるとともに“Mastery for Service”を体現されることを祈っています。
直接会ってお祝いできないのが本当に残念ですが、事態が収束したら人間福祉学部にいつでも会いに来てください。G号館で待っています!

国際学部 平林孝裕・学部長

グローバル化には二面性があります。新型感染症の世界的流行はその一面です。他面、私たちはグローバル化から幾多の豊かさや幸せも得てきました。どの面を享受するかは、私たち人類の智恵と決断に委ねられています。
関西学院大学とりわけ国際学部の学びや留学から、皆さんが修得された資質・能力はグローバル化の良い果実をもたらすためのものです。その資質・能力を隣人、社会、世界のために用いてください。入学に際し、「あなたがたは世の光である」との聖句を送りました。改めてこの一節を皆さんへのはなむけの言葉とします。使命感と矜恃を胸に新社会人としての第一歩を踏みだすよう期待します。
卒業生一人一人に平和の主の導きを祈ります。

教育学部 今津屋直子・学部長

教育学部では347名の方が卒業を迎えました。卒業される皆さん、身近で支えてこられたご家族や関係者の方々に、教職員一同心よりお祝い申し上げます。
西宮聖和キャンパスでは教職員も学生もお互いに挨拶をよく交わしましたね。皆さんの笑顔に我々は元気をいただきました、「ありがとう」。
西宮聖和キャンパスで過ごした時間、師や友と語り、学んだ思い出が財産となって、あなた方に力を与えてくれることでしょう。皆さんの世界市民としてのご活躍を期待しています。
チャペルアワーで馴染みのある聖句から一つ。「私たちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。」(ローマの信徒への手紙5.3-4)幸せな人生を祈っています。

総合政策学部 古川靖洋・学部長

総合政策学部卒業生の皆さんへ
皆さん、ご卒業おめでとうございます。4年間の郊外キャンパスへの通学は大変だったと思いますが、KSCで得た人と人とのつながりはこれからの人生できっと役に立つものとなるでしょう。
さて、皆さんの卒業式は、新たな感染症の世界的な流行のため中止となってしまいましたが、これを収束させるための様々な対応策はまさに総合政策的課題と言えます。総合政策学部での学びは、様々な社会的課題を経済・経営、教育、法制度、国際関係などから多角的に考慮し、ベストな解を出していくというものです。
これから皆さんは様々な問題に直面すると思いますが、短絡的な解決策ではなく、包括的かつ総合的な解決策を提示できるよう努力してください。これからの皆さんの人生を学部スタッフ一同応援しています。

理工学部 北原和明・学部長

皆さん、ご卒業おめでとうございます。卒業式の場で、皆さんと共に祝うことが出来なかったことは残念ではありますが、この場を借りてメッセージを送りたいと思います。
2015年4月から理工学部は新たに3学科を加えて、基礎研究から応用開発まで幅広くカバーする体制で、教育・研究を行って来ています。
その中で、皆さんは広く学び、研究課題などに取り組んで来ました。サークル活動、アルバイトの経験、人とのつながりなども掛け替えのないものと思います。
これからも相手を思いやる気持ちと大学生活で培われたものを駆使して取り組む姿勢があれば、人生が豊かになっていくものと確信します。皆さんのご健康とご活躍を心より願っています。



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