センター長メッセージ

関西学院大学における研究の戦略的推進による「知の創造」を目指して

研究推進社会連携機構 研究創発センター長 水木 純一郎

1889年に創立された関西学院大学は、その長い歴史の中で教育のみならず研究活動においても様々な足跡を残してきました。これらは、研究者個々人の不断の努力の結果であると、先人の尽力に敬意を払うものです。

一方で、私立大学の研究を取り巻く環境は年々厳しくなっています。研究者個人の努力はもちろんのこと、その環境整備および全学運営の経営的な視点に立った活動が重要になっています。関西学院大学研究推進社会連携機構内に設置された「研究創発センター」は、こうした時代に対応すべく、全学の研究を戦略的に推進するための方針決定支援や、諸施策の起案・提案、さらにはその基礎となる研究情報の収集・分析を行う組織として位置付けられています。「創発」は、物理学でいう「非線形効果」の発現で、自律したそれぞれの要素が集結して組織化されることで個々の能力の足し算からは想像できない、予想をはるかに超える結果が生じることを意味しています。研究創発センターでは、「研究のめきき」となり非線形効果が発揮されることが期待される研究プラットフォームを大学に提案し、縁の下の力持的存在となって働いていきたいと考えています。そのために、スタッフの強化が重要で、ここでは2名URAを配置し、これまで関西学院大学には存在しなかった新たな業務に日々従事しています。

こうした研究創発センターの仕事は、2018年12月に策定された学校法人関西学院の超長期ビジョン・長期戦略 「Kwansei Grand Challenge 2039」 に裏付けられたものです。

従って、研究創発センターの活動が法人・大学の経営や研究現場に貢献することは、すなわち次代の関西学院を作り上げていくことと直接関係することであると理解しています。

皆様のご理解とご協力をお願いいたします。