2019.07.23.
経済学部の栗田ゼミ生が奈良県御所市で留学生の伝統祭事体験ツアーを開催

祭りの様子

祭りの様子

 開発経済学を学ぶ栗田匡相・准教授のゼミ生が7月16日、奈良県御所市で伝統祭事のススキ提灯献灯行事を体験する「御所 ススキ提灯ツアー」を開催し、関西学院大学で学ぶ留学生ら約20名が参加しました。

 ススキ提灯献灯行事は、奈良県御所市の鴨都波神社で行われる250年以上続く伝統的な祭事で、各町内会で古来より伝統的に所有するススキ提灯に献灯し、神社に奉納します。ツアーでは4つの町内会にそれぞれ分かれ、参加者らは地域住民と一緒にススキ提灯の組立てから奉納まで、1日をかけて体験しました。
 

ススキ提灯を組み立てる留学生

ススキ提灯を組み立てる留学生

 昨年10月12日に関西学院大学と御所市がまちづくりに関わる連携協定を締結し、栗田ゼミはこれまでも住民へアンケート調査を行うなど御所市のまちづくりに積極的に携わってきました。今回は、高齢化や地域の若者の”祭り離れ”による担い手の減少で伝統行事の継承が困難になってきている御所市の課題や、海外からの留学生がより深い日本文化の体験を求めている点に着目し、留学生を中心とする大学生の伝統祭事体験としてこのツアーが企画されました。朝の提灯の組立てから夕刻の奉納までの間の時間には、地域の住民による留学生に向けた御所市の歴史学習会も開かれ、祭り以外でも交流の場が設けられました。

 ツアーに参加した留学生らは「地域住民はどの方もフレンドリーであたたかかった。祭りを見ることはできても、ここまで参加できるのはめったにないので、貴重な経験になった」「また日本に来たらまた必ずこの祭りに参加したい」などと話しました。

 栗田ゼミ生の田仲悠介さん(経済学部4年生)は「海外の留学生が祭に参加している姿や彼らとの交流が御所市の活気につながり、また留学生にとっても御所や日本の歴史・伝統に興味を持つきっかけになっていればうれしい。秋にも伝統的な祭りがいくつか行われるので、今後も御所市に多くの人が来てくれるようにきっかけをつくっていきたい」と話しました。