学術・研究 2019.05.17.
長田典子・理工学部教授の「感性定量化技術」を展示する「ぴったりファクトリ」始まる

東京・日本科学未来館 9月1日まで

「ぴったりファクトリ」の展示会場

「ぴったりファクトリ」の展示会場


 東京・お台場の日本科学未来館で5月16日(木)、理工学部の長田典子教授が参加する「COI(センター・オブ・イノベーション)ファブ地球社会創造拠点」によるメディアラボ第21期展示「ぴったりファクトリ」が始まりました。公開初日に合わせて、関係するメディアを招いた取材会があり、長田教授と田中浩也・慶應義塾大学環境情報学部教授が展示内容やこれまでの研究について報告しました。展示は、夏休みをはさんで9月1日(日)まで。

長田典子教授(左)と田中浩也教授

長田典子教授(左)と田中浩也教授

 私たちは大量生産されたモノを日々利用していますが、画一的に作られたモノは、使い勝手が悪かったり、趣味に合わなかったりすることもあります。この展示では、モノが人に“ぴったり”合うものづくりに焦点を当て、長田教授の研究成果を報告する「“ぴったり”をさぐる」と、田中教授の「“ぴったり”をつくる」という二つのゾーンに分かれています。

研究内容を説明する長田教授

研究内容を説明する長田教授

 長田教授の専門は、感性工学。「“ぴったり”をさぐる」ゾーンには、取り組んできた個人の感性を測る「感性定量化技術」の研究成果の報告とともに、パソコンの端末を使ってものの印象を評価する実験と、布のさわり心地から触覚をデータ化する「触感定量化」実験に参加できます。また、「感性のものさし」を組み込んだ「感性AIエンジン」をファッションの分野に応用したアプリ「COUTURE」も紹介しています。長田教授は「感じ方を科学的に理解しようとする研究です。一人ひとりの感性に合った“もの”やサービスのデザインへと応用することを目指しています」と説明しています。

 もう一つの「“ぴったり”をつくる」ゾーンでは、障がいのある人や患者の動作を補助するために、作業療法士や当事者が3Dプリンタを活用してつくった自助具などを展示。複数の機能を兼ねそなえた最先端の3Dプリンタや長時間利用しても肌がかぶれにくい新素材など、デジタルによるものづくりの現状を報告しています。

 ※COI ファブ地球社会創造拠点
 「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」の略称。デジタルファブリケーション技術が持つ可能性を、人の感性や創造性と強く連携させることで最大限引き出し、社会のさまざまな課題を解決する「ファブ地球社会」の実現をめざす研究拠点となります。国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」の支援のもとで研究開発を推進しています。

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