2019.03.04.
村田学長「知識の修得から個人の世界観構築へ」

東京で開催の「学長セミナー」で講演

大学教育の役割などについて話す村田治学長

大学教育の役割などについて話す村田治学長

学長の役割について意見を交わす(左から)山極壽一・京都大学総長、 村田治学長、出口治明・立命館アジア

学長の役割について意見を交わす(左から)山極壽一・京都大学総長、 村田治学長、出口治明・立命館アジア

 講師として、山極壽一・京都大学総長、出口治明・立命館アジア太平洋大学学長とともに出席。村田学長は「教学と経営の総合的マネジメントの実践」と題し、本学での取り組みを報告しました。個性を伸ばす教育や正課外教育の重要性を訴えながら、「(学生たちは)大学でどれだけ勉強したか、主体的にやってきたかが問われる時代になっている」と指摘。そのうえで、今後の大学教育の役割について、「知識を身につけるのではなく、知識をどう個人が判断し、どう行動につなげていくか。価値観や世界観が重要になる。グローバル化が進み、利害が衝突する中で、それをどう調整していくか。そういった能力が最も重要とされてくるだろう」と強調しました。
 講師3名による講演の後、「魅力ある大学、価値ある大学づくりに向けて、学長はどのように取り組むべきか」をテーマにパネルディスカッション・質疑応答もあり、留学生の増加や、女性が普通に活躍できる社会の構築とともに、多様性の理解、国家予算における教育費の問題などについて議論を深めました。