2018.09.21.
ムスリム等の学生・研究員等のための祈りの部屋を開設

「祈りの部屋/Prayer Room」

「祈りの部屋/Prayer Room」

西宮上ケ原キャンパスで使用開始 

 関西学院大学は、株式会社丹青社(本社:東京都港区、代表取締役:高橋貴志)の協力を得て、西宮上ケ原キャンパスに「祈りの部屋/Prayer Room」を設置し、9月21日から使用を開始しました。イスラム圏からの留学生を主な利用者と想定していますが、特定の宗教に限定せずに活用されることを目的としています。 

 

和の素材を使った内部

和の素材を使った内部

 祈りの部屋は、第4別館の3階ロビーに、男性用と女性用が並んで設置され、それぞれ幅1.65メートル、奥行き2.6メートル。引き戸を開けると、板間の奥に1.65メートル四方の畳敷きのスペースがあります。手前には水が出る清めの場があり、椅子も配置。板間と畳の間の間には国産の組子建具があり、和風な感じを漂わせながら、上部にはメッカの方角を示す「キブラ」が張られています。落ち着いた雰囲気の中で祈りを捧げてもらえる仕様になっています。

「祈りの部屋/Prayer Room」のイメージ

「祈りの部屋/Prayer Room」のイメージ

 関西学院は、ダイバーシティ(多様性)を力とする「垣根なき共同体」を目指し、2010年9月、学院として「インクルーシブ・コミュニティ宣言」(2014年3月改訂)を発表。国籍、人種、民族、出生地、宗教、セクシュアリティといった違いを尊び、それぞれの能力を発揮できる環境づくりに向けて努力することを表明しました。

 こうした取り組みの中で、毎学期多くの留学生を、世界各国の協定校から受け入れています。イスラムの信仰を有した(ムスリム)学生・研究員も増加しており、戒律の一つである祈りを捧げるための部屋の必要性が高まっていました。国際会議などで来校される方にもムスリムの方々が含まれる可能性もあるため、恒常的な場が必要と判断し、設置しました。