人間福祉学部・研究科が開設10周年記念式典を5月12日、西宮上ケ原キャンパスで行いました。
　関西学院大学の社会福祉教育・研究は、1952年に設置された文学部社会事業学科から本格的に始まり、社会福祉士をはじめとする数多くのエキスパートを輩出してきました。人間福祉学部・研究科は、その伝統を継承し2008年に、関西学院のスクールモットー“Mastery for Service”を体現し、人間とその生活環境である社会を一体のものとして捉え、その交互作用の中で生ずる様々な課題の解決によって社会に資する人材の養成を目指し、開設されました。このたび開設10周年の佳節を迎えました。
　記念式典には、来賓、在学生・卒業生・修了生、教職員ら約160人が出席。村田治・学長が「開設以来のべ2,000名を超える卒業生・修了生を輩出し、それぞれが社会の様々な場で活躍をしています。今日、グローバル化によって、『福祉』が国内にとどまらず、国境を越えた課題となっています。『世界市民』の育成を使命とする本学は、スーパーグローバル大学創成支援事業を通じて、世界にどのような形で貢献できるかをまさに模索するなかで、人間福祉学部・研究科の果たす役割は非常に大きい」と式辞を述べました。

　基調講演では、井手英策氏（慶應義塾大学経済学部教授）が「自由と可能性の王国　～分断社会を終わらせるために～」をテーマに話し、出席者は熱心に耳を傾けました。
　その後、人間福祉学部・研究科の魅力を広く社会に発信することを目的に制作された「人間福祉学部・研究科開設10周年記念映像資料」の上映、7名の卒業生・修了生による近況報告がありました。7名は学生時代の経験や思い出、将来のビジョン、今後の人間福祉学部・研究科に期待することなどについて発表しました。
　記念式典の後には記念祝賀会があり、出席者は人間福祉学部・研究科開設10周年を祝うとともに、旧交を温めていました。