2018.05.14.
ラトビア駐日大使が神戸三田キャンパスに/展覧会「ラトビア、融合の建築」、18日まで開催中

ラトビア共和国のダツェ・トレイヤ・マスィ駐日大使
ラトビア共和国のダツェ・トレイヤ・マスィ駐日大使

 関西学院大学は神戸三田キャンパスで、展覧会「ラトビア、融合の建築」を5月18日まで開催しています。14日には展覧会に合わせて、ラトビア共和国のダツェ・トレイヤ・マスィ駐日大使が同キャンパスを訪れ、展覧会を見学するとともに、加藤晃規・本学名誉教授による記念の公開講義「都市デザイン論」の冒頭、学生たちに「ラトビアに留学に来て」と語りかけました。

公開講義の様子
公開講義の様子

 ラトビア共和国は北ヨーロッパ・バルト三国の一つ。バルト海に面する国で、古くから政治、商業、社会における多様な要素が交錯してきた地理上の要衝となってきました。第二次大戦後はソビエト連邦に組み込まれましたが、今年が独立してちょうど100周年にあたります。挨拶に立ったダツェ・トレイヤ・マスィ大使は「ラトビアと関西学院の関係はラトビア人が英語を教えに来たことから始まり、約100年続いています」と関係を紹介。そのうえで、日本との間に共同事業もあることを説明し、「両国の関係は深まっています。みなさん、ぜひ留学に来てください」と学生に訴えかけました。

展覧会の様子
展覧会の様子

 展覧会では、空間美学の神髄を形成する「融合する文化的潮流」のある側面を示すラトビア、特に首都リガの建築を形作り、ユニークな特徴を作り出してきた複合的背景の一端を写真約30枚で紹介しています。
 関西学院とラトビアの関係は、旧ソ連時代などは途絶えていましたが、2007年、大阪外国語大学(現、大阪大学)のラトビア人留学生から当時の英語教師に関する問い合わせがあり、学院史編纂室が調査していた内容を『学院史編纂室便り』に記載。その内容を駐日大使館が翻訳して本国に送るなどして交流が始まり、08年には駐日大使による講演会があり、11年には国交樹立90年・国交回復20年を記念してラトビアの国樹オークが関西学院に贈られるなどしています。