2018.05.11.
入試の「主体性等」評価について講演/教育改革シンポジウムで尾木次長

説明する尾木義久・高大接続センター次長
説明する尾木義久・高大接続センター次長

 大学の入試改革について話し合う「高大接続 教育改革シンポジウム」(駿台予備学校、大学通信、毎日新聞社共催)が5月8日、東京都千代田区の毎日ホールであり、関西学院大学の尾木義久・高大接続センター次長(アドミッション・オフィサー)が特別講演者の一人として参加。関西学院大学が代表校となっている文部科学省大学入学者選抜改革推進委託事業(主体性等分野)の取り組みを報告し、開発・運用が始まった「高大接続ポータルサイトJAPAN e-Portfolio」についても紹介しました。

 シンポジウムでは、尾木次長のほか、文部科学省の山田泰造 大学入試室長、日本私立中学高等学校連合会常任理事の長塚篤夫・順天中学校・高等学校校長が講演し、その後、駿台予備学校、大学通信の関係者も交え、「高大接続改革における主体性評価」をテーマに話し合いました。

 尾木次長は、これまでの取り組みをもとに、これからの入試では「知識量を問うペーパーテスト偏重の選抜ではなく、高校での新たな学びである「主体的・対話的かつ深い学び」を通じて身につける3つの資質・能力のうち、「学びに向かう力・人間性」を含めて、「多面的 総合的に受験生一人ひとりを見つめる入試に転換する必要がある」と強調。1年次から3年次までの学びのプロセスにおいて、「失敗を含めた学びの様々な経験から生徒の気づきや、学びへの興味や関心が見てとれるJAPAN e-Portfolioの情報を活用した評価を、他の評価方法とあわせることで、『主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度』『学びに向かう力・人間性』を含めた学力3要素を評価する入試が可能となる」と説明しました。

シンポジウムの様子
シンポジウムの様子